長門本山駅

今回は、山口県を走る小野田線本山支線について取り上げます。

小野田線は、山陽本線の小野田駅から宇部線の居能駅までを結ぶ路線(列車は宇部線宇部新川駅まで直通)ですが、途中の雀田駅から長門本山駅まで通称”本山支線”という路線が通っています。表題にもありますが、列車は、平日・休日ともに、朝2往復・夕方1往復の1日3往復しかなく、非常に乗車しにくい路線です。




小野田線本山支線は、上述の通り雀田駅から分岐しています。
夕方の長門本山行きの列車(長門本山行き1325M列車、雀田駅18時12分発)に乗車してみます。
雀田駅夕方の列車に、宇部新川発小野田行きの列車から乗り継ごうとすると、乗換時間が3分しかないので、乗り遅れには要注意です。宇部新川からの列車を1本早めればいいのでは? と思われるかもしれませんが、宇部新川~小野田間の列車の運行本数もあまり多くなく(1日9往復)、早めると雀田駅で1時間ほど待つことになります。

123系長門本山行きの列車は、123系1両。
元々は荷物輸送用だった車両を改造した電車で、小野田線や宇部線で活躍しています。

雀田から長門本山までの所要時間は約5分。
ゆっくりとした速度で進んで行きます。小野田線本山支線車窓から見えた制限速度の標識。
列車の本数が少なく、通行人に”列車が通る”という認識が薄いことと、警報器や遮断機がない第四種踏切が多いことから、事故防止のための徐行は必須と思われます。

 

途中駅の浜河内(はまごうち)駅。
列車本数は極めて少ないですが、列車を待つためのスペースが設置されていました。

車内の案内表示。
”長門本山まで”と表示されるのは1日に3回のみ。
もっとも、長門本山までの利用者は、私以外の全員が青春18きっぷだったので、案内表示を利用されることはあまりないのかもしれません。

浜河内での乗降はなく、終点の長門本山で降車した人は、私を含め乗車目的と思われる方ばかりで、地元住民と思われる方は見当たりませんでした。

長門本山駅駅名板長門本山駅の駅名板。

長門本山駅に停車する123系長門本山駅と停車する123系。
夕陽に車体が照らされています。





せっかくなので、駅周辺を散策してみます。長門本山駅近くの壁画駅前にある体育館敷地の壁画。
かつて本山支線を走っていたクモハ42形が描かれていました。
2003年にクモハ42形が本山支線の運用から退いて、今年(2023年)で20年となりますが、クモハ42形の運行終了から20年が経ったことと、昨年、鉄道開業150年を迎えたことを記念して、昨年(2022年)の11月5日に設置されたようです。

駅を出て右側に進むと、太陽光発電の発電所がありました。

もう少し先へ(駅を出て右方向)へ進んでみます。
”きららビーチ焼野(焼野海岸)”というところに出ました。

焼野海岸

夕陽に染まる海岸と海。
焼野海岸は、「日本の夕陽100選」にも選ばれているそうで、非常に美しく、感動的でした。

山陽小野田市のHPによると、2023年8月31日までの日の入りの時刻は、19時少し前ぐらいの時刻(8月31日で18時43分)。
18時17分に本山支線の列車が長門本山駅に到着するので、駅から歩く時間を考えればちょうどよいタイミングで日の入りを眺められるのではないでしょうか?




1日に3本しかない路線の駅付近をのんびり散策していて大丈夫なのかと思われたかもしれませんが、ご安心ください。焼野バス停焼野海岸前の焼野バス停。
1時間に1本程度ではありますが、船鉄バスにより小野田駅までバスが運行されています。

名鉄電車みたいな真っ赤なバスがやってきました。
LEDには行き先の”船木”しか出ていませんが、小野田駅も通ります。

船鉄バス焼野バス停から乗ったら他に乗客はなし(途中からは乗車あり)。
小野田駅には30分ほどで到着しました。

美しい夕陽や夕陽に染まる海岸を見てからバスに乗ろうとすると、休日ダイヤだと焼野バス停が19時09分発なのでちょうど良いのですが、平日ダイヤだと19時54分発となり(2023年8月15日現在)、時間が空くので要注意です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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