開業60周年! 東海道新幹線 1 ~少し昔の光景~のつづきです。

今回は、少し昔から最近の光景まで紹介いたします。



まずは500系から。
500系はJR西日本の車両なので、入れるかどうか迷いましたが、東海道新幹線を語るうえで、16連の500系は欠かせないと思い、入れることにしました。
500系は、1997年3月よりまず山陽新幹線区間(新大阪~博多)の「のぞみ」で運用を開始し、東海道新幹線への乗り入れは、1997年11月から始まりました。
山陽新幹線区間では、最高速度300㎞/hで走行が行われていましたが、東海道新幹線区間での最高速度は、300系と同じ270㎞/hでした。小田原を通過する500系「のぞみ」(2007年4月撮影)。

東京駅でE3系「こまち」と並ぶ500系(2009年6月撮影)。

500系の東海道新幹線への乗り入れは、2010年2月末で終了し、現在は8連化され、山陽新幹線区間で「こだま」として運用されています(詳しくはこちら)。2027年までに全編成の引退がアナウンスされているので、乗車や撮影はお早めにされることをお勧めします。

次は、700系について。
大量に増備されたのが700系で、1999年から2020年まで活躍しました。
内装などが違うJR西日本所属のB編成もいましたが、今回はJR東海所属のC編成のみ紹介します。小田原に入線する700系(2011年9月撮影)。

浜松工場の公開イベント「新幹線なるほど発見デー」で展示された700系(2019年10月撮影)。

「新幹線なるほど発見デー」で展示されたさよなら装飾が施された700系(2019年10月撮影)。
2020年3月に行われる予定だった最終運転やさよならセレモニーが、新型コロナウィルス騒動の影響で、残念ながら中止になってしまったのが記憶に新しいです。

内装もといいたいところですが、なぜか普通車の写真が見当たらず写真が見つかったのはグリーン車のみ。
グリーン車の車内と座席をご覧ください。

普通車は、白色蛍光灯の寒色系の内装でしたが、グリーン車は白熱灯色の温かみのある内装でした。
横から通過する新幹線を見ていると、内装の色が違ったので、グリーン車のマークを見なくてもグリーン車の場所がわかりましたね。




ここからは、現在活躍中のN700系について。
2007年7月から運用開始した現在主力として活躍する車両です。
新幹線では初めての搭載となる車体傾斜装置を搭載し、東京~新大阪間の所要時間が短縮されました。山陽新幹線区間では、300㎞/h運転が行われています。
2013年から改良版のN700A系が運用を開始、既存のN700系もN700A系と同等のシステムとなる改造がなされています(車体のロゴに小さな”a”が描かれた車両)。
2020年7月からは、N700Sが運転を開始。N700Sは、外観は既存のN700系とよく似ていますが、停電などにより架線から給電されなくなっても最寄りの駅などの避難しやすい場所まで自走できるようリチウムイオンバッテリーを床下に搭載した「バッテリー自走システム」を導入したり、客室も大幅に仕様が変更されたりするなどフルモデルチェンジされました。
現在は、N700Sにより初期に導入されたN700系の置換えが進められています。「新幹線なるほど発見デー」で展示されたN700系(2019年10月撮影)。

東海道区間での写真が全くなかったので、山陽区間で撮った写真で。
新山口駅に入線するN700A系(2023年7月撮影)。

こちらも東海道区間での写真が全くなく、山陽区間で撮った写真で。
新山口駅に入線するN700S(2023年7月撮影)。
N700Sは、前面に「ひげ」のような線が入っていて、見分けが付けやすいです。

N700系普通車の車内。
700系は寒色系の強さが印象的でしたが、N700系はやや温かみのある雰囲気の内装となっています。
普通車の座席の柄が「●」なのが、初期に導入された車両で、「-」なのがN700A系(2013年以降運用開始した車両)です。
窓際にはコンセントが設けられています。

N700S普通車の車内。
N700系やN700A系とは、窓枠の構造や座席の形状が異なっているほか、コンセントが座席のひじ掛けに埋め込まれています。

N700Sグリーン車の車内。
N700系やN700A系から更に進化しており、非常に快適です。

最後に引退が近いドクターイエローの写真を。「新幹線なるほど発見デー」で展示された923形ドクターイエローT4編成(2019年10月撮影)。
700系をベースにした新幹線のお医者様のような存在で、軌道や架線などの検測に使用されています。
2000年から活躍していますが、T4編成は2025年1月に引退することが発表されており、JR西日本所属のT5編成も2027年度の引退が予定されています。

60周年を迎えた東海道新幹線、他ではないであろう高速・高頻度で運転される新幹線がこれからどのように進化していくのか興味は尽きません。
更なる発展を祈りつつ今回の記事を終えたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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