今回から、熊本県の三角線を走る特急「A列車で行こう」について取り上げます。
いきなりの九州の話題なので、唐突な感じがするかもしれません。
確認してみたら、現体制になってから、ベイサイドプレイスで活躍していたシーサイドトレインについて取り上げたことはありましたが、それを除けば当サイト(https://meihan-rail.com/)で九州の話題を取り上げたことはありませんでしたね。
今回から、九州の話題も取り上げていく予定ですので、楽しみにして頂ければと思います。
特急「A列車で行こう」は、九州新幹線も発着する熊本駅と三角線の三角駅を結ぶ特急で、2011年10月8日より運転を開始しました。 “A列車で行こう”と聞くと、鉄道運行とかまちづくりのゲームを連想される方も多いと思いますが、特急「A列車で行こう」の”A”は、天草の”A”と大人(ADULT)の”A”から取られたそうで、天草を走る高級感がある大人の列車という意味で、「A列車で行こう」と名付けられたそうです。
車両は、水戸岡鋭治氏によりデザインされたキハ185系の2両(1号車:キハ185-4、2号車:キハ185-1012)。2両とも普通車指定席で、自由席やグリーン車はありません。特急料金は、熊本~三角間で1280円ですが、値上げが発表されており、10月1日からは1780円となります。
基本的には、3往復が土日・祝日のみ運行されていますが、春休みや夏休みなどの期間は、平日も運行されます。また、博多までの延長運転も時折行われています。
今回は、三角駅から熊本駅まで乗車してきたので、レポートしたいと思います。三角駅は、教会のようなデザインの駅舎。
この駅のデザインも特急「A列車で行こう」と同じく、水戸岡鋭治氏がされたそうです。
特急「A列車で行こう」は、松島(前島)への定期船天草宝島ライン(シークルーズ)と接続運行されています。
特急「A列車で行こう」が走らない日は、シークルーズも運休するようで、特急列車の集客効果や土日と平日の人出の差が伝わってきます。
乗車する特急「A列車で行こう2号」は、「A列車で行こう1号」の折り返し列車。11時11分到着、11時17分発車なので、慌ただしく折り返し準備がされていました。
先頭部は、他の乗客の方が多く撮影されていたので、側面のロゴマークを少し撮影。
他の九州の列車と同じく、お洒落なロゴマークです。
車内整理終了後、中へ。運転台後ろの展望席へ(もちろんきちんと指定しています)。
キハ185系は、運転台の後ろにデッキがあるので、デッキ越しとなりますが、座りながら前面展望を楽しむことが可能です。
他の乗客がまだ乗り込んでいなかったので、車内の様子を撮影。
外観より車内が先なのかと驚かれる方も見えるかもしれませんが、こういう時もあります。2号車車内。
車内は、お洒落に改装されています。
座席そのものは、モケットが変えられている以外は、変更されていないようです。
灰皿の跡が残っていたりと、国鉄時代を感じるところもあります。
2号車の後方(三角方)は、ボックスシートとフリースペースになっています。
ボックスシートの座席もよく見ると、種車の座席のまま。うまく流用しているのがわかるかと思います。
特急「A列車で行こう」~40分のショートトリップ~<後編>へつづく。
|