今回は、富山地方鉄道(富山地鉄)の話題を。
富山地鉄では、元京阪(旧)3000系の先頭車を譲り受け、足回り交換などの改造後、2連の10030形として1990年より運行されています。
第二編成の10033編成は、京阪旧3000系のうち京阪で最後まで残っていた3505編成に組み込まれていたダブルデッカー車を譲り受けて組込んで3連になり、2013年8月よりダブルデッカーエキスプレスとして、主に特急で運行されてきました。

コロナ禍の乗客減に併せてか、2022年6月よりダブルデッカー車は運用を外れ、10033編成は2連での運行となっていましたが、ダブルデッカー車の再組込みが行われ、2023年2月10日(金)より、3連での運転が再開されるようです。詳しくは、富山地鉄アテンダントのTwitter公式アカウントをご覧ください。当面は、平日ダイヤの605ㇾ・608ㇾ(どちらも上滝線)でのみの運行となるそうです。




ここからはダブルデッカーエキスプレスの写真をご覧ください。電鉄富山駅に集結した富山地鉄の車両(2016年5月撮影)。
言うまでもありませんが、3番線に止まっているのがダブルデッカーエキスプレスです。
現在、高架化工事が行われていて、旧3・4番線は使用中止になっており、このような並びはしばらく見ることができません。

ダブルデッカーエキスプレスと富山地鉄オリジナル車14760形の並び(2015年5月、電鉄富山にて撮影)。

10033編成ダブルデッカーエキスプレス稲荷町駅にて入れ替えるダブルデッカーエキスプレス(2013年8月撮影)。

ダブルデッカー(サハ31)。右側に写っているのは、市内線用の7000系です。
足回りは変わっていますが、車体は京阪時代ほぼそのまま。側面の時代祭行列絵図もそのまま残されています。





車内も見てみましょう。
ダブルデッカーの部分は、特急での運行時は指定席となり、乗車券・特急券のほかに座席指定券(220円)が必要です。
例えば、電鉄富山~宇奈月温泉間をダブルデッカーに乗ると、運賃のほかに大人430円・子ども330円がかかります(ただし。フリーきっぷには特急券代が含まれているので、座席指定券だけの購入でOK)。京阪時代には、特急でも乗車券だけで乗れたので、大出世した感がします。
ダブルデッカーエキスプレス車内(2階)ダブルデッカーの2階部分。
京阪時代と変化はありません。
集団離反式に座席が配置されています。

座席の背づりはやや低いですが、座席の間隔が広いため、居住性は悪くありません。

2階からの眺め。
立山連峰や田園風景など美しい風景が次々と映し出されます。

ダブルデッカーエキスプレス車内(1階)ダブルデッカーの1階部分。
こちらも京阪時代と変化はありません。
1階部分も2階と同様、集団離反式に座席が配置されていますが、1階部分は座席配置が1+2列となっています。

1階部分の座席は、2階よりも広々とした造りになっています。

 

平屋部分の座席。
転換クロスシートは京阪時代のままですが、補助椅子は使用できなくなっています。
京阪8000系と同じ座席ですが、8000系は全車座席交換が行われており、既にこの座席は残っていません。

他の号車の車内も見てみましょう。富山地鉄10033編成車内転換クロスシートが並ぶ車内。
ワンマン運転・運賃収受に対応するため、運転台後ろの座席は撤去されています。
座席そのものは3000系オリジナルですが、モケットは交換されています。

3号車の妻面にはテレビが設置されています。
オリジナルだと運転台の後ろになるそうなのですが、現在は運賃表が設置されているため、妻面になったそうです。





ここからは、走行写真をご覧ください。富山地鉄 ダブルデッカーエキスプレス2013年10月、西加積~西滑川間にて撮影。

富山地鉄 ダブルデッカーエキスプレス立山連峰をバックに走るダブルデッカーエキスプレス(2013年10月、越中荏原~越中三郷間にて撮影)。

上の写真と川を挟んだ反対側から(2014年9月、越中荏原~越中三郷間にて撮影)。

富山地鉄 ダブルデッカーエキスプレス有名撮影地の千垣橋梁を渡るダブルデッカーエキスプレス(2015年5月、千垣~有峰口間にて)。

最後になりましたが、もう少し暖かくなったら、久々に富山を訪れ、ダブルデッカーエキスプレスの乗車・撮影をしたいと思っています。
最近、富山地鉄ではラッピング車が多数走っているようなので、こちらも楽しみです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

おわり。

投稿者 めいはん

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