ことでん700形723編成

加木屋中ノ池新駅などの話を優先して掲載したので、少し間隔が空いてしまいましたが、今回から再び、2022年10月の四国方面への旅行での話を取り上げたいと思います。

今回は、高松のことでん(高松琴平電鉄)で活躍する元名古屋市交通局の黄電(きいでん)について取り上げます。




毎度の流れとなると、黄電の概要やことでんに譲渡されるにあたりどのような改造がなされたか等をまとめるのですが、集電靴を撤去して、パンタグラフを載せたこと、冷房化されたこと、客室に網棚を設置したことぐらいしか知識がありません。
調べてみたところ、まるはち交通センター様がわかりやすくまとめられていたので、こちらよりご覧ください。
元々中間車で、名古屋市交時代・ことでん入線時を問わず先頭車化された車両が600形、元々先頭車だった車両が700形となっています。また、今回は写真等はありませんが、600形を電装解除し、増結用に改造したのが800形です。
600形は琴平線・長尾線・志度線に、700形と800形は志度線で見ることができます。





ここからは、路線ごとに写真で紹介いたします。
まずは志度線の600形から。志度線の600形は6編成の在籍です。
志度線は、元京急などの大型車が入線できないため、小型の元名古屋市交車の独壇場となっています。ことでん600形瓦町にて。
名古屋市交時代に先頭車化改造された629編成(元東山線の250形)。
やや丸みを帯びた雰囲気で、正面の窓ガラスが金属固定なのが、名古屋市交時代に先頭車化改造された車両の特徴となっています。

ことでん600形塩屋~房前間にて(後追い)。
志度線は、2022年4月16日よりワンマン化されたので、車掌は乗務していません。
ことでん入線時に先頭車化改造された627編成。
やや角ばった印象で、正面の窓ガラスが黒ゴム固定なのが、ことでん入線時に先頭車化改造された車両の特徴です。
ことでん入線時に先頭車化された車両のうち、元東山線の車両は全車800形に改造されたので、現在、ことでん入線時に先頭車化された車両は、全車元名城線の車両となっています。

続いて700形。
700形は2編成しかなく、少しレアな存在となっています。
ことでん700形瓦町にて。
元東山線300形の723編成。
元々長尾線で走っていたそうなのですが、2007年に志度線に転属してきたそうです。

700形の車内を少しだけ見てみましょう。

製造銘板は、元々の日本車輌のものとことでん向けの改造をした京王重機のものの2枚が掲出されていました。

運転台。
マスコンやブレーキハンドルはことでん仕様のものに変更されていますが、パネルなどは名古屋市交時代のままなように見えます。

ドアスイッチはことでん仕様のものになっています。




続いて、長尾線用の車両について。
長尾線には601編成と613編成の2編成が在籍していますが、元京急車が幅を利かせており、昼間訪れると走っているところを見かけることはほとんどありません。たまたま昼間走っていた601編成(瓦町にて撮影)。
有名撮影地で撮影しようと、撮影地に向かったのですが、食事をしている間に車両交換されてしまい、この写真しか撮れませんでした。
601編成は、元東山線の250形で、名古屋市交時代に先頭車化された車両。長尾線と琴平線では、大型車(元京急車・元京王車)も走行するため、乗降扉にドアステップが付いているのが特徴です。

ことでん600形613編成瓦町に留置される613編成。
ことでん入線時に先頭車化された元名城線の車両です。

現在、613編成はほとんど運用に入らず、瓦町の留置線にいることが多いそうです。

最後に、琴平線用の車両を。
琴平線には、603編成と605編成の2編成が在籍。基本的には、朝夕のみの運行となっています。
ことでん600形605編成603編成との重連で運用される605編成(太田~仏生山間にて撮影)。
琴平線の600形は、2編成ともことでん入線時に先頭車化された元名城線の車両。朝ラッシュ時は、2編成を併結した重連で運行されます。
夕方には、元京急車などと併結しての運行もあるそうで、こちらも興味深いです。

最後になりましたが、次回は、もっと日が長い時期に訪れ、長尾線での運用や元京急車との併結運用などを撮影できればと思っております。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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