117系サンライナー

今回は、久々にJRの話題を。

京都地区や岡山地区で活躍を続けてきた117系ですが、今年になって223系の京都転属が行われていることや、岡山と福山の間を結んでいた快速サンライナーの廃止、来年度から岡山地区に新型車両227系の導入が行われる予定であることから、WEST EXPRESS 銀河となったM117編成以外の編成は、近々姿を消してしまうことが予想されます。

トップナンバーのT1編成も引退が決まり、引退を記念して京都鉄道博物館での展示が行われたそうですね。

今回は、京都・岡山地区の117系について取り上げます。




現在、京都・岡山地区で活躍している117系は、1979年に登場。
斬新な前面スタイル、ボックスシートだった急行型車両よりも豪華な転換クロスシート装備、更には急行型・特急型と同じ空気ばね台車で、注目を集めたそうです。現在、既に定期運用を離脱し、2021年まで特急 踊り子号で活躍したJR東日本の185系は、スタイルや車内設備・足回りの機器類がよく似ており、兄弟車と言われていますね。
京阪神の新快速で大活躍していましたが、JR化後に登場した221系によって徐々に置き換えられ、JR宝塚線や岡山・広島地区へ(広島地区へ転用された車両は115系に改造)、更には下関・和歌山地区にも転用されました。
現在は、宝塚線や下関・和歌山地区での運用は既に終了しており、現在117系の姿が見られるのは、京都地区では、琵琶湖線・草津線の京都~柘植間と湖西線の山科~近江今津間、岡山地区では、山陽線と赤穂線の播州赤穂~岡山~糸崎間となっています。
岡山地区の車両は、快速 サンライナーとして1992年から使用されていましたが、2022年3月のダイヤ改正で、サンライナーが廃止となってしまい、快速での運用は終了しています。

塗装は、登場当初はクリーム色にぶどう色のラインで、岡山地区に転属した車両は白と赤の塗装になり、斬新なイメージでしたが、現在は京都地区の車両が緑色一色、岡山地区の車両が黄色一色となり、落ち着いた雰囲気となっています。

ここからは、写真を見ていきましょう。117系S1編成京都駅で発車を待つ117系S1編成。
今、117系に一番乗ったり撮ったりしやすいのは、湖西線でしょうか?
運用本数は、それほど多くはないようですが、京都~堅田・近江舞子間を往復する運用もあり、比較的出会いやすいように思います。

最近は、あまり見かけませんが、少し前までは京都地区の車両はよく団体列車でも使用されていました(JR藤森~桃山間にて、2016年7月撮影)。
この列車は、天理への団体列車だったかと思います。
写真のT2編成は、WEST EXPRESS 銀河に改造されたので、これからも活躍する姿が見られそうです。

前面の棒が邪魔ですが・・・・・ 岡山駅でマリンライナーと並ぶE-09編成(2021年10月撮影)。

117系E-07編成赤穂線を走る117系(大多羅~東岡山間にて、2021年10月撮影)。
岡山地区の編成は、どちらも100番台でしたね。
後期の1986年に増備されたグループで、側窓が外はめ式のユニット構造から、2列1組の1段下降式に変更されています。

続いて、車内をご覧ください。
京都地区(湖西線)で乗車した際に撮影しました。
現在、京都地区で活躍する車両は、座席の一部ロングシート化がなされた300番台が大半となっています。
2扉で整然と転換クロスシートが並んでいた方が美しいのですが、ラッシュ対応ということですね。

117系座席座席。
上部の取っ手以外は、登場時のままなので、往年の座り心地を楽しむことができます。

車端部。
座席の間隔が広く、広々としています。

117系100番台車内117系100番台の車内。
こちらは、座席のロングシート化はなされていないので、往年の整然と転換クロスシートが並ぶ姿を見ることができます。
京都地区では、100番台は2編成(S1編成・S3編成)の中間車に2両ずつ組み込まれているだけなので、少しレアな存在かもしれません。

117系100番台座席100番台の座席。
100番台の座席は、バケットタイプとなっており、他の番台の車両とは座席の形状が異なっています。




ここからは、懐かしの光景をご覧ください。321系と並ぶ旧塗装時代の117系321系と並ぶ旧国鉄色時代の117系(京都にて、2012年8月撮影)。
今の塗装よりもこの塗装の方が格好良く見えますね。

快速 サンライナーとして発車を待つ117系(福山にて、2005年7月撮影)。
当時、サンライナーに乗ろうと思ったら、サンライナー色ではなく、旧国鉄色の編成で疑問に思ったのですが、宮原総合運転所(宝塚線等)から貸し出された編成だったようです(後に下関地区→岡山)。
写真のE-12編成は、車番が”102”と見えるので、現在E-08編成として活躍中の編成のようです。

117系4連×2のサンライナー(倉敷~西阿知間にて、2013年7月撮影)。
JR東海では頻繁に見られましたが、JR西日本の岡山地区で117系重連は珍しいのですが、現在も残っているそうです。
サンライナー色、旧国鉄色や東海色と並び、良く似合っており、格好良かったのですが、上述の通り、現在では黄色一色となっています。
引退の時に、一編成ずつぐらい旧塗装復活させてくれれば、非常に嬉しいのですがねぇ・・・・・

ラッピングがなされたこともありました(岡山にて、2017年5月撮影)。
ファジアーノ岡山というサッカーチームのラッピングです。

117系(和歌山地区)2020年までは、和歌山地区にも117系がいました(高田にて、2015年7月撮影)。
水色の塗装も似合っていたように思います。

最後になりましたが、京都・岡山地区の117系はもうしばらくは活躍すると思われます。
騒がしくなる前に、お早目に乗車や撮影をされることをお勧めします。

おわり。




投稿者 めいはん

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