今年最後の記事です。
今回は、久々に京阪の話題、今年引退してしまった5000系の活躍を振り返ってみます。
京阪5000系は、1970年に登場した日本初の多扉車で、5551F～5557編成の７編成が活躍していました。
混雑が激しい通勤時間帯は５扉で運用、それ以外の時間帯は３扉で運用、３扉での運用時、使用しない扉の部分には扉上部の座席が降下してくる座席昇降機構が備わっていました。
5000系以後にも、JR東日本や東急電鉄などでも多扉車は登場しましたが、座席昇降機構がある車両は登場せず京阪5000系が唯一の採用例となっています。
朝のラッシュ時には、混雑する下り列車の輸送力列車として、それ以外の時間帯にも通常の車両の同等の着席サービスを提供する列車として活躍してきましたが、京橋駅に導入されるホームドアの設置に支障が出るため廃車されることになり、2016年の5557編成から廃車が始まり、今年（2021年）９月の5551編成の引退をもって、全車引退となりました。
ここからは、写真をご覧ください。
なお、車内も撮影した記憶があるのですが、なぜか写真が見つからないので、今回は車内の写真は無しと致します。
まずは旧塗装時代の写真からご覧ください。
有名撮影地の大和田にて（2008年11月撮影）。
野江にて（2009年10月撮影）。
新塗装になってからも、急行や快速急行での運用は少なかったですが、旧塗装時代も急行での運用は少なかったような気がします。
５扉で運用でき、ラッシュ時に重きを置いた運用に入っていた5000系ならではと言えるでしょう。
続いて新塗装になってからの写真を。
京阪では、2010年に開業100周年を迎えるのにあたり、2008年から2013年にかけて塗装変更が行われ、5000系も新塗装に変更されました。
2016年、登場から45周年を迎えたのを記念し、記念ヘッドマークが掲出されました（京橋～天満橋間にて、2016年８月撮影）。
外観からは車齢を全く感じさせられませんが、京阪5000系は名鉄6000系よりも年上なのです。
朝の混雑する通勤準急での運用、５扉の威力を発揮する時です。
５の４並び5555編成（西三荘にて、2020年８月撮影）。
同じ数字が４つ並び、乗車したり撮影したりする際来ると嬉しくなる車両でした。
2021年３月の引退後、5555号が保存されることを期待していたのですが、残念ながら解体されてしまいました（大阪方の先頭、5605号は寝屋川の車庫にまだ残っているそうです）。
5555編成と6000系更新車6009編成の並び（西三荘にて、2017年８月撮影）。
西三荘で撮影していると、列車同士すれ違うことは珍しくないですが、上手く顔を合わせて撮るのは難しく、偶然撮れた一枚です。
夕方、急行として発車を待つ5000系5556編成（樟葉にて、2018年３月撮影）。
先述の通り、急行運用は非常に少なく、運用を調べて何度か足を運んだ記憶があります。
一時期、快速急行での運用もあったそうなのですが、残念ながら撮影しておりません。
大阪城下、夕日に照らされる5000系（京橋～天満橋間にて、2020年８月撮影）。
今年の３月より、最後の一編成となった5551編成に引退記念ヘッドマークが掲出されました。
西三荘にて（2021年７月撮影）。
満開の桜の土居駅に停車する5551編成（2021年３月撮影）。
ファミリーレールフェアで展示されたこともあったので、写真を紹介します。
年一回の寝屋川車両基地公開イベント・ファミリーレールフェアで、5000系が展示されたことはあまりなかった記憶がありますが、2012年には展示されていました。ちょうど旧3000系と2600系が並びで展示された年なので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか？
レールフェアでは、ありえない種別と行き先での展示が定番となっていますが、5000系は”普通 三条行き”と無難（？）な種別と行き先が表示されていました。
2017年には一足先に廃車になった5557編成の扉が部品販売で売られていました。
電車の扉、見かけによらず（？）非常に重く・頑丈なそうなのですが、入札された方は見えたのでしょうか？
家に持ち帰られて、どのように保管されているのか、非常に興味深いです。
最後になりましたが、今年も”名阪てつたび談話室”をご覧頂き、ありがとうございました。
来年も、不定期ではありますが、更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは、よいお年をお迎えください！