愛知万博グローバル・トラムの現在1 ~錦川鉄道とことこトレイン~

以前、外部ブログにて、愛知万博のグローバル・ループの上を走っていたグローバル・トラムについて取り上げたのをおぼえておられる方はおられるでしょうか?

現在、錦川鉄道のとことこトレイン及びベイサイドプレイス博多のシーサイドトレインで活躍中ですと述べたのですが、岩国・九州旅行にて、どちらとも調査(とことこトレインは乗車)してきたので、レポートしたいと思います。

以前のグローバル・トラムの記事はこちらから、岩国・九州旅行についてはこちら(錦帯橋)こちら(錦川鉄道)をご覧ください(外部ブログの記事)。




今回は、錦川鉄道のとことこトレインについて取り上げます。
改めて概要を少しだけまとめると、とことこトレインは、未成線岩日北線の路盤を活用した岩日北線記念公園内を走行しており、錦川鉄道の錦町駅と雙津峡温泉(そうづきょうおんせん)駅の間を結んでいます。正式な鉄道扱いではなく、遊園地の遊具扱い(ディズニーランド内のウエスタンリバー鉄道や東山動物園内のスカイビュートレインと同様)で、利用料金は片道600円(錦川鉄道利用だと500円)、冬季以外の土休日に3往復運行されており、春休みや夏休み期間中は平日も運行されています。現在の車両(グローバル・トラム)は2代目で、2009年からとことこトレインとして走行しています。

前置きはこれぐらいにして、写真をご覧ください。錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)元グローバル・トラムのとことこトレイン01編成。
2編成在籍しており、01編成が”ガタくん”、02編成が”ゴトくん”と呼ばれています。愛知万博時代の先進的だったデザインを活かしつつ、てんとう虫が描かれ、子供にも好かれそうな可愛らしい感じになっています。

錦川鉄道とことこトレイン客車(元愛知万博グローバルトラム)客車。中に見える赤い線のようなものは非常ボタンになっています(もちろん非常時以外は操作厳禁です)。

連結面。
ここだけ見るとかなり武骨な感じがします。

錦川鉄道とことこトレイン運転台(元愛知万博グローバル・トラム)運転台。ダッシュボードの上に、元グローバル・トラムであることを示す一文があったのですが、物が置かれており、残念ながら見ることができませんでした。電車のブレーキハンドルのようなものがついていますが、客車ブレーキのようです。

とことこトレイン01編成製造銘板(元愛知万博グローバル・トラム)運転台の製造銘板。
2005年2月製造と書かれているので、愛知万博時代からの銘板だと思われます。
少々見にくいですが、型式のところに”GLOBAL TRAM-02”と書かれています。02編成には”GLOBAL TRAM-03”と書かれていたので、愛知万博時代の第2編成と第3編成がとことこトレインの01編成と02編成になったようです。

錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)の車内客席は愛知万博時代と変わっていませんでした。

錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)の車内最後尾は乗務員用のスペースとなっています。

錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)02編成こちらは02編成”ゴトくん”。
以前は、繁忙期に01編成と02編成で続行運転を行っていたそうなのですが、現在は繁忙期であっても、どちらか1編成のみの運行となっています。





ここからは、とことこトレインに乗車して見られる景色を少しだけ紹介しましょう。
往復利用したので、往路と復路を特段区別せずに紹介します。
錦川鉄道とことこトレインきらら夢トンネル錦町駅を発車するとすぐに”きらら夢トンネル”というトンネルに入ります。地元の小学生や山口県内の大学生などが製作したそうです。

錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)kiきらら夢トンネル内では、一時降車して壁画を眺める時間が取られています。
暗闇の中ですが、壁画中に止まるグローバル・トラムを撮影することも可能です。

五市駅予定地五市駅予定地。この辺りは少々揺れが激しく、頸椎が悪い方や乗り物に弱い方は注意が必要かもしれません。
ホームより低い場所を走るのは違和感を感じますが、それだけ通常の鉄道車両が大きいということでしょう。

少々見にくいですが、立派な高架橋の上を走るところも。
急カーブ等も見かけないですし、トンネルで突っ切るところも多いので、岩日北線はかなり高規格路線として計画されていたのではないでしょうか?

最後に雙津峡温泉駅で撮影した写真をご覧ください。雙津峡温泉駅で発車を待つとことこトレイン(元グローバル・トラム)雙津峡温泉駅で発車を待つとことこトレイン01編成。

雙津峡温泉駅で発車を待つ錦川鉄道とことこトレイン(元グローバル・トラム)01編成正面から。

愛知万博の開催から既に16年が経ちますが、今後も末永く活躍してほしいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おわり。


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