久々の更新になりました。
今回は、いつもとは少し趣向を変えて、現在、保存に向けてのクラウドファンディングが行われている銚子電鉄のデハ1002号について取り上げます。
銚子電鉄デハ1002号は、元営団地下鉄2000形2040号で、銀座線や丸ノ内線で活躍し、1993年に引退後、銚子電鉄に譲渡されました。銚子電鉄のデハ1001号(営団地下鉄2046号)と1002号は、元々は他の24両の営団地下鉄2000形とともに日立電鉄に譲渡される予定だったそうですが、取りやめになり、銚子電鉄に譲渡されたそうです。銚子電鉄に入線するにあたり、パンタグラフの設置や両運転台化などの改造工事が行われています。
銚子電鉄に譲渡後は、長らく主力として活躍してきましたが、2015年1月10日のさよなら運転で営業運転を終了。その後は、事業用車両として使用後、2024年12月25日に茨城県にある(一社)CARBが運営する鉄道車両保管・修繕施設の首都圏電車区(非公開施設)へ移設されました。現在、解体業者が設置した鉄板の上に載っているそうで、現在行われている、クラウドファンディングが成立しないと、解体されてしまうと思われます。
ここからは、現役時代の銚子電鉄デハ1002号の写真をご覧ください。銚子電鉄オリジナル塗装時代のデハ1002号(2007年8月撮影)。
このあとの塗装のインパクトが強くて、銚子電鉄オリジナル塗装の印象は正直言って薄い気がします。
デハ1002号は、2007年12月26日から2011年9月3日まで、漫画「鉄子の旅」とコラボした塗装で運行されました。クラウドファンディングでも「鉄子の旅」とコラボしたカラークリアファイル、カラーキーホルダー、オリジナルデザインの弧廻手形(一日乗車券)といった返礼品が用意されています。
外川駅で発車を待つデハ1002号(2009年8月撮影)。
外川駅でデハ301号(現在は解体)と並ぶデハ1002号(2009年8月撮影)。
海鹿島~君ヶ浜駅間を走るデハ1002号(2009年8月撮影)。
桃鉄塗装だったデハ1001号と「鉄子の旅」塗装のデハ1002号の並び(2008年8月、笠上黒生にて撮影)。
2011年11月26日から営団地下鉄時代の丸ノ内線カラー(赤に白帯)に復刻され、2015年に引退してから事業用車として活躍してきた現在まで丸ノ内線カラーをまとっています。丸ノ内線カラーを纏い快走するデハ1002号。(2013年7月撮影)。
外川方の車番も「1002」から営団地下鉄時代の「2040」に復刻されました。
銀座線カラーになったデハ1001号と並ぶデハ1002号(2013年7月、仲ノ町にて撮影)。
車庫側からの撮影なので、不法侵入ではないかと心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、仲ノ町駅の車庫は、入場券を購入すれば、見学することができ、このような写真を撮ることも可能です(現在は土日・祝日の8時~16時までのみ、都合により中止になる場合あり)。
デハ1001号は、2012年2月28日から営団地下鉄銀座線時代の黄色塗装で運行され、2016年2月28日のさよなら運転で営業運転を終了。現在は、千葉県松戸市の昭和の杜博物館で保存されています。
事業用車として活躍していた頃のデハ1002号(2024年2月、仲ノ町にて撮影)。
「ワンマン」の看板を掲出していたところは、「事業用」の看板に変わり、屋根上には点検用のヤグラが設けられていました。
再塗装なされなかったので塗装はボロボロ、屋根上には穴が開いているように見えます。
元京王5000系の3000系との並び。奥には元南海の22000形の姿も見られました(2024年2月、仲ノ町にて撮影)。
ここからは、首都圏電車区について。
上で述べたように、首都圏電車区は、非公開施設であり、通常は立ち入ったり保存されている車両を撮影したりすることはできませんが、クラウドファンディングの支援者向けなどに時折見学会が行われており、そういった場合には、見学や保存されている車両の撮影が可能です。首都圏電車区で保存される小田急2200形2212号。
2024年12月に行われたクラウドファンディング支援者向け見学会の際に撮影。
デハ1002号のクラウドファンディングにも首都圏電車区の見学が返礼品のコースがありますね。
最後になりましたが、デハ1002号のクラウドファンディングの支援はこちらから行えます。
クラウドファンディングが成立し、デハ1002号が無事に保存されることを心より願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。