少し間隔が空いてしまい、申し訳ありません。
今回は、上飯田連絡線開業20周年企画の最後として、上飯田連絡線開業とともに引退した2代目3300系について取り上げます。
2代目3300系は、1987年に登場。
外観は、6000系とよく似ていますが、足回りは旧型車から流用した釣り掛け駆動・自動空気ブレーキ装備となり、3連×4本(3301F~3304F)が製造されました。簡単な編成表を作成してみたので、ご覧ください。
編成表をご覧頂くと一目瞭然なのですが、モーター付きの車両が3両中2両もあり、非常に加速が良かったのが印象に残っています。主に、広見線や小牧線、築港線で運用されていましたが、上飯田連絡線開業に伴い登場した300系に置き換えられる形で引退することになり、2003年3月26日の運用をもって全車引退となりました。引退後は、全車解体されてしまいましたが、標識灯が6500系に取り付けられるなど、一部の部品は流用・譲渡されています。
ここからは写真をご覧ください。善師野駅に停車する3300系(2003年3月撮影)。
改めて述べるまでもないかもしれませんが、車体は6000系の5~8次車(中期車)によく似ていていますが、3300系は運転台のすぐ後ろに窓がない、側窓の構造が異なる(6000系中期車が上昇式なのに対し3300系は下降式)、正面の標識灯の構造が異なるといった違いが見られます。
三柿野駅で急行を待避中の3300系(1998年8月撮影)。
3300系は、上述の通り広見線や小牧線、築港線での運用が中心でしたが、一部各務原線での運用もありました。廃車間近の2003年3月ごろにはなかった記憶がありますが、いつ頃まで残っていたのでしょうかね・・・?
この頃の各務原線の名古屋方面の列車は、三柿野で緩急接続を行っていました。現在は普通のみの運転となってしまい、見る影もありません。
築港線の東名古屋港駅に停車する3300系(2003年3月撮影)。
高架線上にはHSSTの試験線と車両の姿が見られます。この頃は、既にHSSTの試験は終了していた記憶があり、写真に写っているHSSTの試験車は廃車待ちの状態でした。
3300系と5300系の並び(大江にて、2003年3月撮影)。
”さよなら”の系統板を付けた3300系(新可児にて、2003年3月撮影)。
引退した2003年3月1~16日の土休日と3月21~26日はさよなら系統板を付けて運転されました(ただし築港線運用時を除く)。
2003年3月26日には、特別な系統板が取り付けられるなどの式典も行われましたが、写真が手元にないので、また別の機会に紹介できればと思います。
最後に車内と台車の写真を紹介いたします。車内。
今では考えられないほどのひどい撮り方ですが、雰囲気は伝わってくるかと思います(2003年3月撮影)。
6000系とよく似ていますが、扉付近の仕切りの形状が異なっています。
台車。
FS13なので、Tc車(ク2300型)の台車と思われます。
近代的な車体に旧型な足回り、当時の名鉄ではよく見られた光景でした。
おわり。