今回は、先回お知らせした通り、豊後森機関庫と保存されている蒸気機関車29612号について紹介いたします。




豊後森機関庫は、豊後森駅の東側にあり、1934年から1971年まで使用された現存する九州唯一の扇形機関庫です。
2012年に国の有形文化財に指定されており、構内は機関庫公園として整備されています。
久大本線の線路を挟んだ向かい側には、カフェや土産物店があり、機関庫公園の見学前後に食事や買い物を楽しむことも可能です。
豊後森機関庫の全景。
保存されている蒸気機関車29612号が置かれているところとその周辺数線以外のレールは剥がされています。

構内には転車台が残されています。
転車台を含めて重要文化財となっています。

9600形29612号(豊後森機関庫公園)保存車両の蒸気機関車9600形29612号。
案内看板によると、1919年に製造され、1974年まで長崎本線や唐津線で活躍した機関車だそうです。
元々は、福岡県内の公園で保存されていたそうですが、解体の危機に瀕し、何とか保存をとの声が多くから上がったことから玖珠町が譲り受けることになり、2015年6月より豊後森機関庫公園で保存されています。

9600形29612号(豊後森機関庫公園)別の角度から。
玖珠町のホームページによると、毎月第二日曜日には、1時間程度の定期清掃が行われているそうで、ピカピカです。定期清掃は、”多くの皆さんのご協力をお願いします”と記されているので、ボランティアで行われていると思われます。
”(邪魔になったり迷惑になったりしない範囲で)飛び入りで旅先の保存車両の保存活動に参加する”というのも面白いかもしれませんね。





他の公園内のものも見てみましょう。蒸気機関車8620形28627号の動輪。
案内看板によると、28627号は、九州で国鉄最後に解体された蒸気機関車だそうです。

動輪と29612号。

公園内には5インチゲージのミニ電車用のレールと駅が設けられています。
全長316メートルあるそうで、乗り応えありそうですね。毎週日曜日に運行されているそうです。

最後に豊後森機関庫ミュージアムについて。公園の片隅には、小さな建物が建てられており、「豊後森機関庫ミュージアム」というちょっとした博物館になっています。

ミュージアムの中には、昔使われていた連動盤や1984年に廃線になった宮原(みやのはる)線で掲出された看板などそれほど広くはありませんが、多くのものが展示されていました。

久大本線が、災害から再復旧した際のくす玉のミニチュアも置かれていました。
久大本線は、幾度と災害の被害にあっていますが、その度に復活しています。災害被害が、今後起きないことを願いたいです。

次回は、由布院の保存車両ととある博物館について紹介したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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