今回は、高松市の琴電屋島駅近くに保存されているケーブルカーについて取り上げます。
琴電屋島駅近くに保存されているケーブルカーは、運行されていた屋島登山鉄道(屋島ケーブル)で、屋島登山口駅から山上の屋島山上駅間を結んでいましたが、運営会社の経営破綻のため、2004年10月で営業休止、2005年8月31日に廃止となっています。
運行の再開を求める声もあったようですが、再開されることはなく、琴電屋島駅近くの屋島登山口駅跡に、活躍していた2両の車両(1号車「義経号」・2号車「辨慶号(べんけいごう)」)が保存されています。
ここからは、写真をご覧ください。
保存されている場所は琴電屋島駅ほど近く。
保存されている場所は、駅からすぐ。
写真の中央の山の左のほうに線が2本入るように木が生えていない場所がありますが、この2本の線がケーブル線跡。
言うまでもないかもしれないですが、この麓(ふもと)が、屋島登山口駅です。
屋島登山口駅の駅舎は、解体されており、駅舎の跡には「新馬場会堂」という地元自治体の公民館が建てられています。
新馬場会堂の裏に、屋島登山口駅のホームが残されており、2両が保存されています。
麓側に保存されているのが、1号車「義経号」。
山上側に保存されているのが、2号車「辨慶号」です。
通常ケーブルカーは、麓側と山上側に1両ずつ置かれているのが正規で、2両とも麓側にあるのは変な感じがしますが、山上側の車両が、災害などで滑落する恐れがあるため、山上側に留め置かれていた「辨慶号」が、2013年に麓側の屋島登山口駅まで降ろされたそうです。
車両同士の間は、転落を防止する板で塞がれており、車両間の様子を車外から伺うことはできません。
車内にも入れたので、車内の様子も紹介します。「義経号」車内。
「義経号」の麓側の乗務員室。
「義経号」と「辨慶号」の間を「義経号」の車内から。
「辨慶号」の車内も見てみましょう。
「辨慶号」の麓側の乗務員室。
機器類が残っていました。
「辨慶号」の麓側の乗務員室の機器類。
左側の計器類が圧力計、右側の計器類が電圧計でしょうか。
「辨慶号」パンタグラフ。
駅の看板なども残されていました。
最後に屋島登山口駅から屋島山上駅の方を見てみましょう。廃線跡が架線なども含めそのまま残されていました。
今は夏場で、虫などが多そうなので、やめたほうがいいと思いますが、涼しい時期に山上駅まで歩いてみてもいいかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おわり。