2003年3月27日に開業した味鋺~平安通間の上飯田連絡線は、本日(2023年3月27日)で開業20周年を迎えます。




はじめに、上飯田連絡線が開業した経緯について簡単に触れます。
元々名鉄小牧線は、犬山~上飯田間を結ぶ路線であり、上飯田駅は独立した終着駅で、上飯田駅から名古屋の都心方面に向かうには、地下鉄名城線の平安通駅まで10分ほど歩くか、路線バスで大曽根駅に出る必要がありました。
徒歩やバスでの連絡するという不便さを解消するために建設されたのが、味鋺~平安通間の上飯田連絡線です。建設・及び路線の所有は愛知県や名古屋市、名鉄などの出資により設立された上飯田連絡線株式会社が行い、開業後は、名鉄と名古屋市交通局に貸与する形を取り、味鋺~上飯田間は名鉄小牧線、上飯田~平安通間は名古屋市交通局上飯田線として運行されています。詳しくは、上飯田連絡線のHPに詳しく書かれていますので、ご覧ください。
なお、味鋺~上飯田間は、上飯田連絡線の開業(地下化)とともに、路線の所有者が名鉄から上飯田連絡線株式会社に変更となり、名鉄所有の路線としては、廃線という扱いになっています。

今回は、地上線時代の味鋺~上飯田間の様子を、2002年・2003年に撮影した写真とともに振り返ってみたいと思います。




まずは味鋺駅から。仮駅で営業中の味鋺駅(2003年3月撮影)。
現在の立派な駅舎からは想像もできないほど、簡素な造りでした。

庄内川の橋梁を渡る旧3300系(2002年4月撮影)。
単線のトラス橋は名鉄唯一で、地下化とともに消滅してしまいました

上の庄内川橋梁と次に上げる矢田川橋梁の間の区間を走る300系(2003年3月撮影)。
地下化が近くに控えていたからか、架線柱が木製のまま残置されているなど、レトロ感が漂っており、当時の最新型の300系とのギャップを物凄く感じました。

矢田川の橋梁を渡る300系(2003年3月撮影)。

高架の上飯田駅に停車する300系(2003年3月撮影)。
奥の”時刻表”の文字がレトロですね。

上飯田駅での300系の並び(2003年3月撮影)。




改札の外の様子も。上飯田駅はマンション(ビルといった方がいいのか?)の中にあり、ビルの中に駅舎がありました(2003年3月撮影)。
地下化後もビル自体は残っています。

海側からホームを見たところ(2003年3月撮影)。

こちらは山側から。
高架橋もレトロですね。

最後に上飯田連絡線開業日(2003年3月27日)の上飯田駅の旧駅舎の改札口の写真をご覧ください新駅舎に移転したので、しっかりと閉鎖されていました。
引っ越し作業がまだ残っていたからでしょうか? 駅事務室には電気が付いています。
改札口をよく見てみると、バー付きの黄色い扉の自動改札機と天井の”×と↑”の表示が目につきます。上飯田駅は、早い時期から自動改札機が導入されていた記憶があるので、地下化決定後は、古い設備が残されていたのでしょう。

次回は、味鋺~上飯田間の地上線の最近の様子をレポートする予定です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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