8800系パノラマDXの模型がTOMIXより2023年4月に販売されるようですね。
以前にも販売されていましたが、リニューアルされるとのこと。楽しみですね。
今回は、8800系パノラマDXの活躍を振り返ってみたいと思います。
8800系パノラマDXは、1984年に登場。
1次車として、2両✖2本(8801F・8803F)がまず製造されました。先頭部には、日本初となるハイデッカー式の展望席を設け、それ以外の客室はコンパートメント主体とし、河和・知多新線や犬山線での特急に使用されました。足回りは7000系の廃車発生品を活用しており、7000系との併結で運用についたこともあったそうです。当時、7000系や7700系の特急の座席指定料金は250円だったそうなのですが、パノラマDXでは、デラックス座席指定料金が適用され、500円だったそうです。
1985年には、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。
1987年には、製造の2次車2両✖2本(8805F・8807F)が製造されました。展望席にワイパーが設置されたり、2人用のコンパートメントが一人掛けの座席に変更されるなど、一部の内装が変更されています。
1989年には、中間車(8851・8853・8855・8857)が製造されました。中間車にはトイレや洗面台が設けられています。
コンパートメント主体の内装で運行されていましたが、距離の割に割高な、デラックス座席指定料金が災いしてか、利用者数が減少し、8801F~8805Fは、主に西尾線や津島線での特急で運用されることになり、1992年、中間車が通常の2人掛けの座席に変更されるなどの改造が行われました。この時より、座席指定料金は、他の車両と同額となっています。
なお、8807Fは改造を免れ、主に団体専用列車で使用されました。
旧型の足回りが災いし、活躍は長くなく、2005年1月のダイヤ改正で全車運用を離脱し、廃車となりました。現在8803Fの豊橋方先頭車8803号の前頭部が舞木検査場内で保存されています。
ここからは写真をご覧ください。東枇杷島を通過するパノラマDX(2004年8月撮影)。
車番から8803Fだと思われます。
1日1本だけ重連での運用がありました(2004年8月、神宮前にて撮影)。
蒲郡発津島行きの285列車で、西尾~須ケ口間が重連で運転されていました。
突然現れた7000系と8800系の併結回送(2004年4月、布袋~江南間にて撮影)。
もう少しきちんと撮れなかったのかと思いますが、20年近く前の写真ということで、ご了承ください。
団体専用の8807F(2004年8月、西春にて撮影)。
当時、TwitterなどのSNSはあまり盛んではなく、神出鬼没の存在でした。
8807Fの鉄道友の会名古屋支部の団体(2004年11月23日、本笠寺にて撮影)。
最後に引退間近の様子を。
引退間近の2005年1月には、8807F以外の3編成にLast Memoryヘッドマークが装着されました。
3編成とも違うデザインで、撮り応えがありました。
8801F(犬山口~犬山間にて撮影)。
1日1本だけあった犬山線運用にて撮影しました。
8803F(佐屋にて撮影)。
8805F(吉良吉田にて撮影)。
8803Fと8805Fの並び(佐屋にて撮影)。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
おわり。