東山公園モノレール

懸垂式モノレールと言うと、湘南モノレールや千葉都市モノレールを思い浮かべられる方が大半だと思いますが、名古屋の東山動植物園でも運行されていたというのはあまり知られていないかもしれません。

名古屋で運行されていた懸垂式モノレールは、東山公園モノレールといい、1964年から1974年の間に、運行されていたそうです。三菱重工業によるサフェージュ式と呼ばれる方式の実験線的な存在だったようで、東山公園モノレールでのノウハウが千葉都市モノレールや湘南モノレールの建設に活かされたようです。現在、東山動植物園内で運行されているモノレールのスカイビュートレインは、遊園地の遊具扱いですが、東山公園モノレールは正式な鉄道扱いだったそうです。

廃止後は、東山動植物園内に車両が保存されています。今回はその保存車両について紹介します。

保存車両は、1両だけですが、元々車両は1編成1両しかなかったそうです。

保存されている場所は、東山動植物園内でも植物園寄りの場所。一番近い門が上池門で、正門から歩くと少し距離があるので、注意が必要です。現在運行されているスカイビュートレインの植物園駅からだと、陸橋を渡れば保存場所に到着します。もっとも、動物を見ながら歩けば、そんなに距離を感じないかもしれません。入園料がかかる場所なので、モノレール見学だけでなく、動物を見たり、遊園地にある古い遊具を見学しても良いと思います。




ここからは、写真をご覧ください。
まずは少し遠めに。東山公園モノレール

東山公園モノレールこの場所は、東山公園モノレールの植物園駅に当たるそうです。
ここから、動物園駅までの間(正門とはかなり離れた場所だったとのこと)まで運行されていたそうです(写真の右側の方向が動物園駅)。

ホームの高架下(シャッターが降りている所)は、以前来たときは売店だったのですが、閉店してしまったようです。

東山公園モノレール案内板駅舎の壁に設置してあった案内板。
運行開始当時のものだと思われます。

車両をアップで見てみましょう。東山公園モノレール正面から(動物園よりから)。
前面は丸みを帯びています。

東山公園モノレール横側から。
この車両、見方によって、正面のデザインが違っているように見えるのが面白いですね。

最後になりましたが、この車両、車内は一切非公開となっています。
近く(ホーム)での見学の機会があれば、是非見学してみたいとずっと思っているのですが、残念ながらそのような機会が設けられたことはないようです。
塗装は、以前はベージュ一色に塗られていたこともあったのですが、何年か前に現役当時の塗装に戻されました。

次回は、現在活躍するスカイビュートレインの写真を紹介したいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おわり。



投稿者 めいはん

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