今回は、先回予告した通り、2003年に運行されたモ510形デビュー77周年記念イベントについて取り上げます。
このイベントについては、以前(2018年1月11日)にも取り上げましたが、今回は写真をより高画質なものにし、何枚か写真を追加しましたので、是非ご覧ください。
モ510形77周年記念イベントは、2003年に77周年(喜寿)を迎えたのを記念して、2003年4月26日から8月24日の間の土日・祝日の15日に渡り、記念系統板を掲げ、美濃町線を走行したものでした。運転経路及び時刻は、徹明町10時19分発~野一色10時34分着・37分発~新関11時13分着、新関11時31分発~市ノ坪12時17分着(市ノ坪で車両交換)で、定期列車をモ510形に車両交換する形で記念イベントが実施されました。
美濃町線以外にも、秋頃に岐阜市内線や揖斐線でも記念列車が走ったそうなのですが、残念ながら撮影や乗車には行けませんでした。
ここからは写真で紹介しましょう。
様々な記録を確認してみたところ、8月23日に撮影をし、8月24日に乗車をしたようです。
2018年に紹介した時は、乗車時と撮影時の写真を織り交ぜて紹介したので、今回も同じように紹介します。徹明町で発車待ちをするモ510形77周年記念列車(2003年8月24日撮影)。
緑と白の線で囲まれているだけの電停が何とも恐ろしいですね。
美濃町線の廃線からすでに16年以上が経ち、こんなに怖い思いをして乗り降りしていたことをご存知でない方もそろそろ見えるかもしれません。
行き先の系統板はモ510形のマーク付きの特製のものが掲げられていました(2003年8月24日撮影)。
運行日も入っているので、運行日毎に新しいものをその都度使用していたようです。
モ510形77周年記念列車車内。
多くの鉄道ファンでにぎわっており、2両ともほぼ満席でした。
余談になってしまいますが、昼間だからか車内の照明が切られているのがわかります。
昔の名鉄は、神宮前~栄生間とトンネルがある区間を除き、昼間時間帯はほとんどが車内の照明が切られていました。
2011年の東日本大震災後は一時期、節電対策で、昼間時間帯は車内の照明が切られていましたが、暗いとの苦情が多かったからでしょうか、現在ではほとんど行われていません。
津保川橋梁(上芥見~白金間)を渡るモ510形77周年記念列車(2003年8月23日撮影)。
真夏なので、もちろん窓全開です。
この記念列車は、定期列車の使用車両変更扱いで運行されておりましたが、時期は真夏。鉄道ファンではない利用者からの暑くて混んでいるとの苦情を防止するためでしょうか、この日はモ870形やモ880形での臨時列車が続行で走っていました。通常では、朝のラッシュ時以外、この区間では続行運転はありませんでしたが、先頭部に続行してくる列車がいることを示す看板(赤とオレンジ色の丸い看板)が掲出されており、臨時列車が運転されていることを教えてくれました。
上芥見駅付近にて(2003年8月23日撮影)。
この辺りでは、舗装も簡易的にしかされていないような道路の片隅を走っていました。
先進的なモ800形が走ると、場違い感も感じたのですが、モ510形にはよく似合っていました。
最後に新関駅での光景をご覧ください。新関駅で入換をするモ510形77周年記念列車(2003年8月24日撮影)。
モ880形と並ぶモ510形77周年記念列車(2003年8月24日撮影)。
モ880形は続行で走ってきた臨時列車だと思われます。
こうして並ぶと、モ510形の優美な流線形のスタイルが際立って見えました。
おわり。