モ510形514号(旧谷汲駅)
モ510形は、美濃電気軌道のセミボ510形として1926年に511~515の5両が登場。新製当初は笠松線(現在の名鉄岐阜~笠松間)で運行され、その後美濃町線で運用されるようになった。優美な半流線形・丸い戸袋窓が特徴的で”丸窓電車”と呼ばれている。
1967年に岐阜市内線と揖斐線の直通運用が開始されるにあたり、直通運用に抜擢されることになり、改造工事を受けた。赤と白の塗装及び特徴的な配置の転換クロスシートは直通運用開始時に改造されたものである。
モ770形やモ780形の登場後も、512~514の3両は、予備車を兼ねた動態保存的に残されていたが、2000年に512号が廃車・旧美濃駅で保存されることになった。513号と514号は、512号の廃車後も時折イベント等で運行され、日本全国のファンの注目を集めていた。
2005年3月末の600V線区全廃後、514号は先に保存されていたモ750形755号とともに旧谷汲駅にて保存されることになり、2006年3月に搬入された。
NPO法人庭箱鉄道により、保存活動が行われており、非常に美しい状態で保存されている。モ750形とは異なり、車内への立ち入りはできない。
保存場所 | 旧谷汲駅 |
営業時間 | 終日見学可 |
定休日 | なし |
アクセス | 養老鉄道揖斐駅から揖斐川町ふれんどバス横蔵行きに乗車(本数が非常に少ないので注意)、谷汲山バス停下車徒歩2分 樽見鉄道谷汲口駅から揖斐川町ふれんどバス谷汲山行きに乗車(土休日のみ運行、本数が少ないので注意)、昆虫館前下車すぐ |
公式HP | https://niwatetsu.jimdofree.com/ |
調査年:2021年