今回は、名鉄の話題を。
前面が貫通タイプの6000系が、三河ワンマン用の2連×12本と蒲郡・広見ワンマン用の2連×5本を除きすべて廃車となりました。
今後は鉄仮面タイプの車両の置換えとなるようで、既に2023年には6505Fと6507F及び6801Fと6802Fが廃車され、今年度は先日、6805Fと6807Fが廃車回送されたのは記憶に新しいですが、他にも6808Fも既に廃車されており、6502Fが運用を離脱したとの情報もあります。
昨年度から、前面の貫通扉を前面の中央にして、将来的には連結の際に車両間を幌でつなぐことが可能な構造にした9100系や9500系(9121F~、9521F~)の増備が進められており、昨年(2024年)度は、9521F~9523Fと9121F・9122Fの計16両が製造され、今年度は9500系5編成と9100系5編成の増備が計画されています(そのうちの一編成9524Fは既に運用を開始済)。
9500系や9100系の導入が進むと、鉄仮面タイプの車両の置換えが加速することが予想され、現在はまだ容易に鉄仮面タイプの車両に出会うことができますが、今後は難しくなる可能性が高くなると思われます。
今回は、鉄仮面タイプの車両の主に最近撮影した写真を紹介いたします。乗車や撮影への意欲を高めていただければと思います。
まずは6500系の写真からご覧ください。準急で快走する6512F(2025年7月、豊田本町にて撮影)。
今後、各駅にホームドアが順次設置されていくと思いますが、ホームドアが設置されると、建築限界と車両限界が近接してしまうことへの安全対策として、6500系や6800系の鉄仮面タイプの車両の窓の下部に保護棒の設置が進められています。三河山線がワンマン運転を開始した際に、当初はホームセンサー式が導入されたので(現在は方式が変更)、6000系中期車の三河ワンマン車の窓の下部に保護棒が取り付けられたのと、同じ理由ですね。
保護棒が設置されていない車両は、廃車が近いのでしょうか・・・?
鉄仮面タイプの6800系と併結し、急行運用につく6514F(2022年8月、神宮前にて撮影)。
金魚鉢タイプの6800系と併結し、急行運用につく6514F(2022年8月、神宮前にて撮影)。
廃車が進むと本線での急行運用は真っ先に見られなくなると思われるので、撮影はお早めにといったところでしょうか?
河和線の全車一般車特急で快走する6503F(2022年6月、知多武豊~富貴間にて撮影)。
現在は、6500系4連の特急運用はなくなってしまったので、代走が発生しない限り見ることはできません。
つづいて6800系の写真を紹介します。
金魚鉢タイプの6800系と併結しての普通運用(2025年7月、金山~神宮前間にて撮影)。
前2両の6805Fは、先日廃車になってしまいました。
1800系1808Fと並ぶ6803F(2023年3月、南宿にて撮影)。
竹鼻線のワンマン化への調査が始まっているとの情報もあり、このような並びは見られなくなってしまうのでしょうか・・・?
6800系の鉄仮面タイプの重連の全車一般車特急(2022年2月、金山にて撮影)。
6800系重連の全車一般車特急はまだ見られますが、上述の通り、6800系の鉄仮面タイプは3本にまで数を減らしており、鉄仮面タイプの6800系重連での運用は、珍しくなってしまったと思われます。
車内も見てみましょう。
元々セミクロスシートで登場しましたが、一部の編成(6504F、6510F、6513F、6516F、6517F、6804F)はロングシートに改造されています。
セミクロスシート車車内。車内は、6500系も6800系も違いはありません。
木目調で落ち着いた雰囲気です。
クロスシートは、大柄な人には少し座りづらいかもしれません。
ロングシート車内(6504F・6517Fを除く)。
セミクロスシート時代にあったロングシートの金属の仕切りがそのまま残されているのが特徴です。現在よく見かけるロングシートのポールの先駆けとも言えるかもしれません。
6504Fは、2011年にドアチャイムの設置などの特別整備が行われ、仕切りなどは木目調ではなくなりました。ただし、車端部の壁は木目調のまま残されています。
なお、今回、写真は紹介できませんが、6517Fには、2024年2月に三河ワンマン対応改造および金魚鉢タイプの6500系と同様の整備(ドアチャイムの設置や内装の更新など)が行われました。今後廃車が進んだとしても、6517Fはしばらく活躍することと思われます。
いつものお願いですが、乗車や撮影の際には、ルールやマナーは必ずお守りいただきますようお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり。