2025年4月13日に「大阪・関西万博」が開幕しました。
日本での開催は、2005年に愛知県で行われた「愛・地球博」以来で、20年ぶりです。

開幕の興奮が冷めやらぬ間に見学に行ってきましたので、レポートしたいと思います。




まずはチケットや入場について。
チケットは、公式チケットサイトからの購入が一般的ですが、京阪や近鉄などから鉄道のフリーきっぷと万博の入場チケットがセットになった商品が発売されているので、そういったものを購入してもいいかもしれません。どちらで購入しても、公式チケットサイトから日時と入場ゲート(大阪メトロ中央線の夢洲駅からほど近い東ゲートとJR桜島駅からのシャトルバスが着く西ゲートか)の指定が必要です。

西ゲートからの10時以降の入場の予約をしたので、新大阪駅から臨時列車のエキスポライナーに乗車することにします。

エキスポライナーは、新大阪駅から桜島駅(上述の通り万博会場へのシャトルバスが発着)とを結ぶ臨時列車で、2025年3月15日から2025年10月13日まで運転されます。途中の停車駅は、大阪とユニバーサルシティのみ。本数は1時間に1本程度とあまり多くはありませんが、新幹線や特急列車が多く発着する新大阪駅から桜島駅まで乗り換えなしで行くことができ、利便性は高いと思います。

新大阪駅から新大阪9時31分発のエキスポライナーに乗車します。エキスポライナーは、大阪環状線用の323系で運転されることが多く、一部の編成の桜島方先頭車では、映像による演出が行われると聞いていましたが、やってきたのは221系。快適なクロスシートで桜島まで行けるので良しとします。

平日だからかそれほど混雑はしていませんでした。

エキスポライナーは「くろしお」や「はるか」も通る梅田貨物線を経由します。大阪駅は、地下ホームの発着です。

福島駅の脇を通って、野田から大阪環状線と並走し、西九条からゆめ咲線(桜島線)に入ります。

西九条では、反対電車(特急)の待ち合わせで4分ほど止まりました。

ユニバーサルシティ―で多くの方が降車しました。
USJに行かれるのでしょう。

大阪から終点の桜島まで23分ほどで到着。
時刻表を見ると、17~18分で走る列車もあり、西九条での待ち合わせが反映されています。

到着した反対側には、桜島方先頭車で映像による演出が行われる323系が停車していました。

万博のために設けられた臨時出場口から出場します。

改札付近は、「ミャクミャク」で埋め尽くされていて、万博ムードを盛り上げています。

臨時出場口の横には、帰宅時間帯に多くの乗客が押し寄せてもいいよう準備がなされていました。




バスターミナルからバスで万博会場へと向かいます。桜島駅の臨時口を出て、道を渡るとシャトルバスターミナルです。

シャトルバスは、スマホアプリの「関西MaaS」で予約した人優先で乗車できます。
予約しなくても、ICOCAやmanacaなどの交通系ICカードがあれば、早く案内されますが、現金支払いだとそれなりに待たされるようなので、注意が必要です。

バスは、かなりの高頻度で運転されていて、レーンを通過してからは、ほとんど待たずに乗車できました。
EV(電気)バスでの運行です。

バスターミナルから15分ほどで西ゲートに到着。

様々なバスが次々と発着するので、バスがお好きな方なら会場内に入らなくても、一日楽しめるかもしれません。

ゲート前には、多くの国旗が掲げられていました。
愛・地球博の時もあったので、万博ならではと言えますね。

会場内へ。
時間を指定しての入場だったので、それほど待たずに入場できました。
入場時には手荷物検査があります。ナイフやハサミなどの刃物類や危険物のほか、三脚・一脚やキャリーカート、酒類、缶・瓶の飲料は会場内に持ち込むことができないので、注意が必要です。
なお、酒類及び缶・瓶飲料以外の飲食物の持ち込みは認められています。

西ゲートを入ったすぐのところに、このサイトをご覧の方なら一番気になるであろうJR西日本グループが運営するオフィシャルストアがあります。私が行ったときにはすでに売り切れていましたが、万博記念ICOCAがパスケースなどのグッズとセットで、一日当たりの数量限定で発売されています。 オフィシャルストア内には、パイプで作ったものが。よく見たら、JR西日本の路線の路線図なのですね。
「エキスポ号」などの系統板も展示されていました。

「雷鳥」などのヘッドマークも展示されていました。
485系のボンネット型先頭車で使用されていたものですね。

ここからは、今回の大阪・関西万博のシンボルになっている大屋根リングについて。
1周すると2㎞ほどで、世界最大級の木造建築物なようです。万博公式サイトには「日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築しており、会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差し等を遮る快適な滞留空間として利用されます。 また、大屋根リングの屋上からは会場全体を様々な場所から見渡すことができ、リングの外に目を向ければ、瀬戸内海の豊かな自然や夕陽を浴びた光景、大阪の街並みなど、海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しむことができます。」と記されています。大屋根リングの下から。
リングの上と下、どちらも通ることが可能です。

美しい造りですね。
半年間しか使わないのがもったいない気がします。

大屋根リングの上から。
こうやって見ると、かなりの高さがあることがわかります。

大屋根リングの上からの眺め。
リングの外側を見ると海が、内側には各パビリオンを見ることができます。




ところで、会場内には踏切が設置されていることはご存知でしょうか?

もちろん、列車が通るわけでなく疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、関係者用の車両を通すために設置されています。
作動する時間は決まっていないようで、通過する車両がいると作動するようです。

万博での楽しみと言えば、海外の食べ物を開催国の衛生基準を満たした状態で食べられることとも言われています。ガンビアのチキンアフラ(1000円)。
香辛料がよく効いていました。

「海外のものはちょっと・・・」という方や海外から来られた方のために(?)、日本でおなじみの店舗も設けられています。「スシロー」と姫路の「まねきのえきそば」。
価格は高めに設定されているので、注意が必要です。

ここからは、会場内で見たものを紹介しましょう。AR画像みたいな展示物。

公式キャラクターの「ミャクミャク」。

ガンダムパビリオンの前のガンダム。
ガンダムのパビリオンは、大盛況なようでした。

会場内で見かけたポケモンの「イーブイ」と「カビゴン」。
「ピカチュウ」もどこかにいるのでしょうかね・・・?

輪島塗の大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」。
昨年の能登半島地震でも奇跡的に無傷で、復興のシンボルと一つとして位置づけられています(詳しくはこちら)。

カタールパビリオンのスタッフ用車両。

マレーシアパビリオン内にあったモノレールの模型。

コモンズA館内にて。
展示を見て回るだけで、色々な国の文化に触れることができます。

ロボットモビリティステーションで展示されていた新時代のロボット。

空飛ぶクルマ。
予想よりも大きく、クルマというよりもヘリコプターのような雰囲気です。
デモストレーションとして運航されることがアナウンスされていましたが、残念ながら当面の間運休となっています。

石をネックレスのようにつるした「石のパーゴラ」。




会場内での移動についても触れましょう。
大阪・関西万博は、徒歩での移動が主となっており、園内を移動するための乗り物はあまり多くありませんが、電動カートのようなパーソナルモビリティが予約することで利用できるほか、EVバスが運行されています。パーソナルモビリティののりば。
すべて貸し出し中でした。

園内移動用のEVバス(手動運転)。
桜島バスターミナルと西ゲートの間を結ぶバスよりも一回り小型なバスで運行されています。

自動運転バス。
少しわかりにくいですが、運転士がハンドルから手を離しており、自動運転であることがわかります。

手動運転・自動運転のバスともに、リング西ターミナルと西ゲート北ターミナルを結んでいます。手動運転のバスは、東ゲート南停留所など途中に設けられた停留所からも乗降できますが、自動運転バスは途中乗降はできません。
乗車料金は、1回利用 400円、1日乗り放題1,000円(大人・小児共通)となっています。

行きは、西ゲートからだったので帰りは東ゲートを利用しました。夕方で、入場する人は少なめでした。

東ゲートの前にも各国の国旗が掲げられていました。
風が吹いていい感じにはためいていました。

東ゲートは夢洲駅の目の前です。

構内の広さに驚かされます。
万博が終わったらどうなるのでしょうか・・・?

改札口はかなり混雑していました。

乗車した列車は400系。
宇宙船みたいな顔が特徴的です。
列車は、最大2分毎の超高頻度で運転されています。

400系にはクロスシートが設置されているのが特徴的です。
400系については、混雑していないところでゆっくり乗車・撮影して詳しくレポートできればと思っています。

最後になりましたが、10月13日まで開催される大阪・関西万博。ここまでお読みの方ならもちろんお気づきかと思いますが、一日で回るのは到底不可能でした。
機会を設けて再訪したいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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