名鉄の3150系と3300系が登場してから、今年で20周年になります。
名鉄より、2024年11月16日(土)から記念乗車券が発売されていますね。
4連の3300系が2004年11月15日から、2連の3150系が2004年11月27日から運用を開始しました。
3300系と3150系の足回りは違いがなく、違いは両数の違いのみ。
2004年11月に運用を開始したのは、1次車の3301Fと3151F~3154Fで、3300系は当初はいわゆるループ運用で毎日同じ時間を走っており、3151F~3154Fは、2005年1月29日のダイヤ改正までは、7500系を置き換える形でパノラマカー6連の一部の運用に、2+2の4両で充当されていた記憶があります。
本線系列初のオールステンレス車・カーテンレスで、登場当時、非常に目新しく感じました。
その後、3150系が2017年まで、3300系が2019年まで仕様を変えながら増備され、3150系が3151F~3172Fの2連22本、3300系が3301F~3315Fの4連15本(3306Fは瀬戸線)の大所帯になりました。
2015年以降増備された編成からは塗装が変更となり、それ以前に増備された編成も順次塗装変更がなされました。
今回は、3150系・3300系の旧塗装時代の写真を主に紹介したいと思います。
まずは、走行風景や駅での光景をご覧ください。快走する3305F(2008年9月、黒田~木曽川堤間にて撮影)。
後ろは3150系でオール銀編成ですね。
3305Fの岐阜方の先頭車(モ3405号)は、2006年8月から2010年5月まで新型のインバータ制御装置の試験車となっており、他の3300系やとはVVVF音が異なっていました。
神宮前駅に入線する3150系と3500系を併結した岐阜行き急行(2010年9月撮影)。
現在は、ほとんどが一宮行きとなってしまった本線の急行。岐阜行きが懐かしくも感じられます。
神宮前に入線する3150系と2200系を併結した岐阜行き特急(2011年7月撮影)。
2007年6月のダイヤ改正から本格的に始まった3150系や3100系と2200系の併結運用(2005年2月の中部国際空港開業から2006年4月改正までも併結運用はあったが、いったん消滅)。
名鉄らしく、編成美はあまり気にしない感じでしたが、不思議と初めて見た時も違和感を感じませんでした。
気づけば、3150系と2200系のどちらも塗装が変わってしまいましたね。
3150系と3500系を併結した新可児行き準急(2012年3月、名和~聚楽園間にて撮影)。
2004~2007年に製造された1次車・2次車(3151~3159F、3301~3305F)の行き先と種別の表示は、オーロラビジョンといわれる液晶タイプのものですが、2008年に登場した3150系3次車から、行き先と種別の表示がLEDタイプのものに変更されました。
神宮前で並ぶ3300系3301Fと7000系パノラマカー(2007年3月撮影)。
須ケ口で並ぶ3300系3304Fと5300系の岐阜行き快速急行(2006年3月撮影)。
7000系、5300系ともに引退してそれなりの時間が経っており、非常に懐かしく感じます。
ここからは、新車として名電築港から大江に搬入された時の様子を紹介いたします。
2005年に登場した3300系2次車の3302Fと3303F、2007年に登場した3150系2次車の3155F・3156F・3157Fの新車搬入の様子を見学に行っていたので、その時の写真を紹介いたします。
まずは、2005年7月19日に搬入された3300系2次車の3302F・3303Fから。名古屋臨海鉄道のND552形にけん引され、名築構外側線1号踏切を渡る3302Fと3303Fの甲種輸送列車。
ND552形にけん引されて築港線を走る3302Fと3303F。
切り離しのためか深夜の輸送のためかデキ600形と併結した3302F。
反対側では、3303Fの始業点検が行われていました。周囲にパノラマカーが多く写っており、時の流れを感じさせられます。
つづいて、3150系2次車の3155F・3156F・3157Fの新車搬入の様子をご覧ください。
3155F・3156F・3157Fは2007年3月22日に搬入されました。
名古屋臨海鉄道のND552形にプッシュプルされ、名築構外側線1号踏切を渡る3155F~3157Fの甲種輸送列車。
名鉄線に入線するところ。
東名古屋港に停車する甲種輸送列車。
大江で7011Fと並んだ3155F~3157F。
ここからは、内装について。3300系の1次車と・2次車と3150系の1次車(3301F~3305F 、3151F~3154F)は、転換クロスシートとロングシートが千鳥配置になりました。
本線系の通勤車に転換クロスが入ったのかと驚かされたものです。
ただ、ポールのピンク色のアクセントがきつくて、個人的には苦手でした。
3150系や3300系は、3100系や3500系・3700系と共通運用でクロスシートだと積み残してしまうこともあったようで、3150系2次車以降(3155F~)は、再びオールロングシートでの登場となりました。
ポールもピンク色から水色に変更され、落ち着いた雰囲気になりました。
なお、ポールは剥色が激しかったのか、2015年以降に登場した3300系3次車と3150系5次車以降(3306F~3315F、3167F~3172F )はポールの塗装なしで登場し、既存の車両のポールの塗装も現在は剥がされています。
ポールの塗装がなくなり、落ち着いた雰囲気になりました。
最後にラッピング車について。
これまで3150系にラッピングがなされたことはありませんでしたが、3300系には幾度とラッピングが施されています。3304Fに施されたミスタードーナツのラッピングやシンガポール航空のラッピングは、記憶に新しいですね。
3300系のラッピングトレインについて詳しくは、”少し昔のラッピングトレイン 2 ~3300系のラッピングトレイン~”をご覧いただければと思いますが、今回はダイジェスト的に紹介したいと思います(こちらも旧塗装時代のものです)。
2006年に3302Fに施された花フェスタラッピングと中京競馬ラッピング。
現在、3302Fは 舞木定期検査場で長期休車になっていますが、再び、元気に駆け回る姿が見たいですね。
2008年のエコムーブトレインとなった3301F。
2008年から2015年まで、毎年3300系の一編成にエコムーブトレインのラッピングが施されていました。
2011年のエコムーブトレインとなった3301F と5300系の並び(2011年7月撮影)。
2011年のエコムーブトレインとなった3301F と3150系3157Fの並び(2011年7月撮影)。
20周年を迎えた3150系と3300系、これからのさらなる活躍を願ってやみません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おわり。