今回は、2023年10月22日(日)に行われた「ふくぶせんフェスタ」の有料イベント、「4時代車両+レトラム集結! 撮影&見学会」の様子を紹介いたします。
有料イベント以外については、先回の「福井鉄道 ふくぶせんフェスタ<前編>」で紹介していますので、ご覧の上、今回の記事をご覧になられることをお勧めします。
「4時代車両+レトラム集結! 撮影&見学会」の参加費は2000円と、最近、各社で開催されている撮影会と比べると、非常に良心的な値段設定。F1000形「FUKURAM」やF2000形「FUKURAM Liner」、ドイツ製のF10形「レトラム」、除雪用のデキ10形の外観だけでなく、車内や運転台まで見学させていただけました。
F1000形「FUKURAM」F1004編成とF2000形「FUKURAM Liner」F2001編成。
F1004編成の車内。
F1004編成の座席。
F1004編成の運転台。
運転士の座席左側にある丸いペダルがマスコンなのですが、運転台の広さの割に随分簡素な感じがします。
F2001編成を正面から。
F2001編成の車内。
F1000形は、ボックスシートですが、F2000形はロングシートになっています。
室内の照明がついていなかったので、少し暗めです。
F2001編成の運転台。
F1000形は小型のマスコンですが、F2000形は大きなマスコン。
大きい方が使いやすいということになったのでしょうかね・・・?
デキ10形デキ11とF10形レトラム。
レトラムの車内。
車内は、ボックスシート。窓の上部にドイツ語が書かれています。
レトラムの運転台。
左側がマスコン、右側がブレーキハンドルだと思われます。
ドイツ生まれなだけあり、独特な構造です。
デキ11の運転台。
デキ11は主に冬期の除雪で活躍しています。
デキ11の前には、アント(車両移動機)が置かれていました。
最後に、サプライズとして展示されていた600形602号について取り上げます。
600形は、元名城線の1100・1200形の車体を接合して両運転台にした車両で、台車や主電動機及び冷房装置は、豊橋鉄道1900系の廃車発生品が使用されています。
先日訪れた際、姿がどこにも見られずどうなったのかと思っていた600形602号ですが、今回展示されていました。いわゆる福鉄色に再塗装され、美しい姿になっていました。
200形には、白帯が入っているのに対し、600形には白帯が入っていないのは、200形は急行用の特別な車両ということで、白帯を巻いているそうです。
係の方によると、「今後は、イベント用の車両として活用していく」とのことでした。ただし、もう自走することはできないそうで、今回、展示場所への移動の際もアントを使用したそうです。
602号の台車とステップ。
この台車は、元々は旧国鉄の101系で使用されていたもののはずです(101系→豊鉄1900系→福鉄600形)。
貴重な車両が、今後も美しい姿で保存されることを願い、今回のレポートを終えたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。