2005年3月末の運行をもって廃止された名鉄600V線区ですが、旧黒野駅は黒野駅レールパーク・黒野駅ミュージアムとして整備されています。
2022年11月27日(日)、黒野駅レールパークで毎月開催されているイベント”三八市”を見学してきたので、レポートしたいと思います。
黒野駅レールパークは、2013年より営業を開始し、特定非営利活動法人くろのによって運営されています。
元々構内は、2面3線(1番線と2・3番線)に検車区が併設されていて、非常に広かったのですが、現在は、ホームは島式ホームの2・3番線の1面のみ、線路は2番線のみが残されており、残りは公園・遊具・芝生広場に整備されています。
廃線から時間が経ってから整備されたこともあってか、車両の保存はなされていませんが、2015年3月12日から2016年2月27日まで、旧美濃駅よりモ510形512号が貸し出され、展示されていました。
現在は、バッテリー駆動のミニ電車やレールバイクがレール上に置かれており、イベント”三八市”の際に運行されています。
イベント”三八市”は、1月・2月を除く毎月第4日曜日の朝に開催されています。”三八市”の名前は、明治時代の市場に由来するそうで、八百屋や飲食店(軽食)などの出店やミニ電車やレールバイクの運行が行われています。
イベント開催については、黒野駅レールパークのHPで告知されますので、HPをご覧ください。
ここからは写真をご覧ください。
黒野駅レールパーク。
右側の駅舎内は、ミュージアムとして整備されており、出札口が現役時代のまま残されています。
駅事務室内は、一階は喫茶店、二階はジオラマ館となっています。
三八市で賑わう構内。
ミニ電車。
2015年~2016年に展示されていたモ510形512号をモデルに製作されています。
写真中央のマスコンを操作することで動くようです。電源はバッテリーだそうです。
ホームに着くミニ電車。
大きさは実際の車両とは大きく異なりますが、雰囲気は実際の車両を思い起こさせてくれます。
続いてレールバイクをご覧ください。黒野駅レールパークのHPによると、このレールバイクは、樽見鉄道から譲り受けたものだそうです。
前進しかできなさそうに見えますが、車両中央のレバーを操作することで、前後進が切り替えられるようで、後進も可能なようです。
少しわかりにくいですが、レールバイクが走行しているところ。
片道65メートルほどの短い距離なのですが、体験乗車にはもってこいかもしれません。
なお、枕木の形状は、木枕木のように見えますが、コンクリート製のものに交換されていました。
ここからは、常設の展示物を紹介しましょう。シニアカーを改造したと思われるのりもの。
”特定非営利活動法人くろの”の係りの方の運転で乗車できるようです。
上と同じシニアカーを改造したと思われるのりもの。
こちらは、機関車トーマスの顔になっていました。
こちらは、手押し車タイプの遊具。
小さな子が乗車し、大人が押して動かす遊具です。
ミュージアム内の展示物も見てみましょう。
出札口付近に置かれたジオラマ。
掲示されていた時刻表。
谷汲線と揖斐線の末端区間の廃止直前のものと思われます。
出札口の上に掲示されていた運賃表。
黒野駅のものかと思いきや、よく見ると、黒野北口駅のもののようです。
初乗り運賃が110円、いつの時代のものでしょうかね・・・?
駅事務室内、2階のジオラマ。
見学者が多いと入場規制が行われるので、注意が必要です。
7000系に8800系にブルーライナー・・・ 懐かしの車両が多いですね。
最後に、廃線跡を活用した遊歩道について紹介しましょう。
黒野駅から、谷汲へは遊歩道として整備が進められていました。時間の都合で、全区間は歩けなかったので、ほんの少しだけ。
遊歩道となった谷汲線跡。
気候が良いときに、谷汲まで自転車を借りて走っても良さそうです。
本揖斐方面へは、踏切があるものの遊歩道等にはなっていません。
ただ、先の橋梁は撤去されず、近年再塗装されたようなので、何らかの整備が計画されているものと思われます。
黒野駅レールパークは、遊歩道等さらに整備が進むと思われます。
今後も訪れる機会を作り、様子をレポートできればと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おわり。