先日、モ510形の514号とモ750形の755号が保存されている旧名鉄谷汲線の谷汲駅を訪れてきたので、レポートしたいと思います。
以前、現役当時の写真を外部ブログにUPしたので、よろしければご覧くださいませ。





谷汲線は戦前生まれのモ750形やモ510形が使用され、ファンからの人気は非常に高かったのですが、乗客数の減少により2001年9月30日の運行をもって廃止されてしまいました。廃止後の2002年7月に谷汲駅に755号が搬入され、600V線区全廃後の2006年3月に514号が搬入されています。514号は、定位置で留まったままですが、755号は時折移動機ANT15型の牽引により乗車体験が行われているようです。

前置きは、これぐらいにして写真をご覧頂きましょう。谷汲駅駅舎谷汲駅駅舎。駅舎は1996年に建て替えられたので、それほど古くありません。
建て替え時に昆虫館が併設されましたが、昆虫館については、路線廃止後も営業が続けられています。

改札口付近。現役当時と変わらないように見えます。
ツバメの巣があるので、フンを落とされないよう注意が必要です。

改札を通ると、保存されている車両が目に入ります。




まずは、モ750形755号から見学することにしましょう。1928年生まれの755号、元々は本線用として製造され、高山線への直通特急として下呂駅まで乗り入れたこともあるなど歴史がある車両です。非常に美しい状態で保存されていました。

755号は、昆虫館の営業中は車内にも立ち入ることができます。現役当時そのままの車内。床や窓枠、網棚など木が多用されており、歴史を感じさせられます。

鎧戸のようなカーテン。

 

運転台。
速度計はなく、速度は運転士の”勘”で把握していたようです。安全上大丈夫だったのかと不安がられる方も見えるかもしれませんが、たまに見かける営業車での運転士の試験で、試験官が速度計を隠して、「今何km/h?」と試問している場面に遭遇したことが何度かあり、現代でも速度計が無くとも運転できる技術が求められているようです。

台車。営業線ではないので、線路に降りて回り込んで見学することも可能です。

ホーム上に冬場に使用していたスノープラウが置かれていました。実際に付けて走っているところは、残念ながら見たことなかったですね。

長くなりそうなので次回に続きます。



投稿者 めいはん

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