13007編成 臨時特急「あじさい号」

2024年6月15日(土)と2024年6月22日(土)に、”京阪沿線初夏の花キャンペーン”の一環として、淀屋橋から宇治への臨時列車「あじさい」号が運行されました。
本線から宇治線への直通列車が運行されるのは、2014年に運行された「宇治・伏見おうじちゃまExpress」以来で、約10年ぶりのことでした。
淀屋橋から終点の宇治まで乗車してみたので、レポートしたいと思います。





臨時列車「あじさい号」は、淀屋橋駅2番線からの発車。
京阪淀屋橋駅は4番線までありますが、終日使用されるのは、3番線・4番線のみで、4番線の京都方の1番線と、切り欠け構造の2番線は、平日朝夕のラッシュ時のみの使用となっています。
2番のりばから見た3番のりば。
土休日にこの光景が見られるのは、珍しいことです。

3000系3004編成の特急が発車を待っていました。3004編成にも”京阪沿線初夏の花キャンペーン”の一環で、「あじさい」のヘッドマークが取り付けられています(6/30までの予定)。
ホームの切り欠けの先には、多くのファンが「あじさい号」の到着を待っていました。

「あじさい号」の発車時刻を知らせる発車案内板。
休日は使用されない淀屋橋駅の2番線発、本線では通常は営業運転しない4連の列車の発車案内、珍しさばかりの発車案内です。

9時07分ごろ、「あじさい号」の13000系13007編成が入線。
多くのファンが撮影していたので、少し時間を置いてから撮影します。
13007編成 臨時特急「あじさい号」京阪のHPでは”臨時列車”との案内だったので、てっきり種別は「臨時」なのかと思ったら、「臨時特急」の表示になっていました。
発車案内や駅の放送は、「臨時」・「臨時電車」になっており、「あじさい号」を種別を持たない臨時列車として設定・プログラムしたものの、停車駅がたまたま特急と同じ(北浜、天満橋、京橋、枚方市、樟葉、中書島、中書島~宇治までの宇治線各駅)だからということで、「臨時特急」を出すことにしたのでしょうかね・・・?

側面のLED。
「臨時特急」の表示が輝いていました。

臨時特急「あじさい号」は、9時20分に淀屋橋を発車。車内のLCDの案内板は、停車駅などは表示されず「京阪電車」のまま表示が変わりませんでした。
また、車内放送も車掌による肉声放送。どの電車でも自動放送が流れる京阪では、新鮮に感じました。

「あじさい号」の車内から見た天満橋駅の発車案内板。
「あじさい号」の次が京橋から七条まで途中の駅には止まらない快速特急「洛楽」で、珍しい列車が2本続くことになります。

京橋から萱島間は、複々線区間を走行します。
ずっと特急などが通る中線(A線)をかっ飛ばしていくのかと思いきや、なんと守口市の手前で普通が通る外側の線路(B線)に転線しました。営業列車でのB線の通過運転は、平日朝ラッシュ時の下り列車の一部の区間急行の守口市~京橋間で行われていますが、上り列車、それも守口市~萱島間でのB線の通過運転を体験できるのは、非常に珍しいことだと思います。
さらに、大和田付近で、快速特急「洛楽」に抜かれました。通常、特急は快速特急に抜かれず、それもお互い走行中に追い越されるなんてことはまずありえません。
珍しさばかりの守口市~萱島間でした。





枚方市には待避側の2番線に到着し、4分ほど停車します。なんと停車中に特急に抜かれるという・・・
臨時とはいえ特急が特急を待避するという非常に珍しい光景が見られました。

枚方市を発車すると、樟葉に停車。 樟葉でも待避側の2番線に入りましたが、樟葉では他の列車に追い越されることはありませんでした。

樟葉を出ると、京阪本線のハイライトである橋梁連続区間を通過します。宇治川を渡っているところ。
13000系の4連車から眺める橋梁連続区間は、いつも見ている景色でも新鮮な感じがしました。

中書島では、4番線に入ります。中書島駅の手前で少しだけ下り線に転線し、ポイントを渡って、4番線へと進みます。
臨時列車でないと通れないルートです。

到着の際、車内から定期列車の姿が見れました。

中書島駅では6分ほど停車します。到着したばかりは「臨時特急」の種別表示でしたが、しばらくすると種別表示が「普通」に変わりました。

格納されていた「ワンマン」のプレートも掲出されました。ちょうど定期列車が3番線に入線し、まるで定期列車が2本並んでいるような感じになりました(発車時に、種別表示は「臨時特急」に戻ったそうです)。




中書島を10時18分に発車。車内のLCDの案内板や自動放送も動き出し、定期列車とあまり変わらない様相になりました。

宇治線に入ると、沿線や駅で撮影されている方が多い以外は、臨時列車感をあまり感じないなぁと思いながら乗車していると、三室戸に到着。
三室戸を発車すると次は終点の宇治です。

宇治には10時33分に到着。

13007編成は、臨時普通 中書島行きとしてささっと折り返していきました。

ホームでは「あじさい号」の到着にあわせて、宇治茶のふるまいが行われていました。

私も1杯いただきました。
濃くてコクがあり、とても美味しかったです。

せっかく宇治まで「あじさい号」に乗ってきたので、あじさいの名所として有名な三室戸寺へ。
三室戸駅からのほうが少し近いのですが、宇治駅からでも歩いていくことができます。
ちょうどあじさいが見頃だからでしょうか、多くの参拝客で賑わっていました。

美しく咲くあじさい。
一部見頃を過ぎてしまった木もありましたが、まだ色づいていない花も見受けられ、しばらくは楽しめると思われます。


最後になりましたが、今回は、久々に京阪の臨時列車に乗車することができました。
普段では見られない光景を多く見ることができ、楽しいですね。
最近は、撮影が主になりがちな面もありますが、今後、臨時列車が運行される際は、乗車も積極的に行っていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。


投稿者 めいはん

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