最近、夜行列車の運転が話題になっていますね。

先日紹介したように2026年8月8日(土)~8月9日(日)には、夜行新幹線「東海道ルミエールエクスプレス」が東海道新幹線の東京から新大阪間で運転されるほか、2026年8月9日(日)には、三島から大垣間で、かつて運行されていた「ムーンライトながら」の復刻運転がなされるそうです。

いずれも旅行商品としての運行なので、かつてのようにどこでも指定席券が買え、気軽に乗車できるというわけにはいかないですが、好評なら第二弾・第三弾と続くと思うので、積極的に乗車してみたいものです。

今回から、かつて走っていた夜行列車について、どんな雰囲気だったのか振り返ってみたいと思います。
もっとも、すべて乗車したり撮影したりしたわけではないので、乗車したり撮影した列車のみとなってしまいますが。
一度に紹介すると長くなりすぎてしまうので、何回かにわけてご紹介いたします。




今回は、ムーンライト九州とムーンライトながらについて紹介いたします。
どちらも青春18きっぷをよく利用された方には、お馴染みの列車ですね。

まずはムーンライト九州から。
ムーンライト九州は、1990年から2009年年始まで、春休み・夏休み・年末年始の長期休暇シーズンに新大阪から博多間で運行されていた全車指定席の臨時夜行快速列車です。運行区間は、京都から博多間の運行だったり、京都から熊本間の運行だったりしたこともあったそうです。
私が乗車した2005年は、下り列車が新大阪22時01分発で博多が7時23分着、上り列車が博多20時54分発で新大阪6時32分着と寝台特急並みの非常に使いやすいダイヤでした。
新大阪で発車を待つムーンライト九州(2005年7月撮影)。
14系座席車で運行され、新大阪~下関間はEF65形がけん引していました。

快速列車ながら、京都方にはフリースペースとなる展望車が連結されていました(2005年7月撮影)。
展望車内は、宴会場のようになっており、お酒のにおいが充満していました。特段、知人でなくとも宴会に誘われたなんて話も聞いたことがあり、展望車から生まれた友好も多くあったのではないでしょうか?
酩酊した乗客のグループによる展望車の占有や客室まで響く声等苦情もあったそうで、2006年の冬より、展望車の連結は取りやめになっています。

下関駅での機関車付け替え風景。
上が博多行き(2005年7月撮影)で、下が新大阪行き(2005年8月撮影)。

いつの時代も連結・切り離しが人気なのは変わりませんね。

下関~博多間はEF81形がけん引していました。

車内。
座席は快適なリクライニングシートで、夜行列車らしく、リクライニング角度が深く、ゆっくりと眠れたことが思い出されます。




つづいてムーンライトながらについて。
定期運行は2009年3月で終わってしまいましたが、臨時列車としては2020年まで運行されており、馴染みがある方が多いのではないでしょうか?
東京~大垣間を結んでいた大垣夜行(普通列車)を受け継ぎ、1996年3月のダイヤ改正から始発駅を全車指定席で発車する快速列車として運転が始まりました。
時刻表置き場というサイトで、”ムーンライトながら”と検索すると当時の時刻がわかるので、そちらから時刻をみてみてください。下り列車は、豊橋からは三河塩津と尾頭橋を除いた各駅に停車し、名古屋地区の始発を兼ねていました。
車両は当時最新だった373系3連×3の9連で、下り列車の東京発車時と上り列車の大垣発車時は全車指定席でしたが、下り列車は小田原から、上り列車は熱海から4~9号車は自由席になり、さらに下り列車は名古屋で7~9号車は切り離され、名古屋から大垣間は全車自由席として運行されていました。なお、2007年3月のダイヤ改正より、下り列車は豊橋まで全車指定席で、豊橋から大垣間が全車自由席としての運行となり、上り列車は全区間が全車指定席での運行に変更されました。東京駅で発車を待つ373系「ムーンライトながら」(2009年2月撮影)。

浜松駅で停車中の大垣行き「ムーンライトながら」(2006年2月撮影)。
乗車した際に撮影したものと記憶しています。浜松駅では貨物列車の待避のため、20分以上停車しており、反対ホームに回って撮影することも可能でした。

大垣駅に到着した「ムーンライトながら」と221系の普通列車との並び(2005年7月撮影)。
2016年3月のダイヤ改正までは、JR西日本の車両が大垣駅まで乗り入れており、このような光景が見られました。

車内(2006年2月撮影)。
「ムーンライトながら」では、特急運用時では取り付けられている座席の枕カバーは省略されていました。

なお、青春18きっぷのシーズン以外は空いていることが多く、直前でも指定席を取ることが可能で、小田原から自由席になる号車では、座席を回転させて、4席独占している人も見かけました。
だから廃止になってしまったんですね・・・

車端部のコンパートメント。
”ムーンライトながら(コ)”として指定席券が発売されていました。
知らずに購入し、見知らぬ人と向かい合わせで過ごすことになり、気まずい思いをしたなんて話も聞いたことがあります。




ここからは、2009年以降の臨時列車としての運転について。
2009年3月のダイヤ改正以降、「ムーンライトながら」は、2003年の夏から運転されていた臨時の「ムーンライトながら91号」・「ムーンライトながら92号」を踏襲する形で、青春18きっぷシーズンに臨時列車として運転されました(時刻はこちらからご検索ください)。年々運転日が減っていき、2020年3月の運行をもって運転を終了しました。

名古屋駅で発車を待つ大垣行き臨時「ムーンライトながら」(2009年8月撮影)。
車両は、JR東日本の183・189系が使用されていました。

大垣駅で並ぶ183・189系「ムーンライトながら」と223系の普通列車(2010年8月撮影)。
思わぬ場所でのJR東日本の車両とJR西日本の車両の並び。
当時でも珍しい光景だった気がしますが、皆、乗り換えるのに夢中で、撮影されている方はあまりいなかった記憶があります。

名古屋駅で発車を待つ185系の大垣行き臨時「ムーンライトながら」(2017年7月撮影)。
2013年の冬より、JR東日本の185系に使用車両が変更になりました。
これ以後は「ムーンライトながら」に乗車することはなかったので、185系の「ムーンライトながら」の写真はこれだけしか見つかりませんでした。

最後になりましたが、座席夜行の復活運転は、非常に興味があるのですが、体力が持つのか非常に心配なところ。
ひとまず、近鉄の「ミッドナイトひのとり」から挑戦してみようかと考えています。

新幹線の「東海道ルミエールエクスプレス」や「ムーンライトながら」の復活運転、乗車された方のレポートを心よりお待ちしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。