今回は、廃線になってから20年となる桃花台線「ピーチライナー」について振り返ってみたいと思います。
以前にも取り上げたことがありましたが、かなり時間が経っており、改めて紹介したいと思います。もちろん、はじめてご覧いただく写真もありますので、「前も見た」と思わないで、最後まで読んでいただければ幸いです。





まず、廃線になって20年も経ち、桃花台線をご存知でない方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に説明します。
桃花台線は、桃花台新交通により運営されていた名鉄の小牧駅と小牧市の桃花台ニュータウン内の桃花台東を結んでいました。通常の鉄道ではなく、東京のゆりかもめや大阪のニュートラムと同じようなゴムタイヤで走る案内軌条式の新交通システムで、1991年3月25日に開業し、「ピーチライナー」の愛称で親しまれていましたが、利用者が少なかったことと、多額の負債を抱えてしまったことにより、2006年9月30日の運行を最後に廃止となりました。

小牧駅を出ると小牧原まで名鉄小牧線と並走し、小牧原から桃花台ニュータウンのほうに路線が伸びており、小牧から桃花台東までの間には、小牧原(名鉄小牧原駅の横)、東田中、上末、桃花台西、桃花台センターの駅が設けられていました。
桃花台東より先、高蔵寺まで延伸する計画があったそうなのですが、延伸されることはありませんでした。

現在でも小牧原駅周辺など高架橋が残っていますが、当サイトで何度か紹介したとおり、順次撤去工事が進められています。

車両は、100系という車両が使用されていました。
運転台は編成の片側のみ設けられ、小牧駅と桃花台東駅に設けられていたループ線で折り返すという珍しい運行形態が取られていました。

なお、運行本数を名鉄時刻表Vol.21(2006年4月29日ダイヤ改正号)で確認したところ、上下1時間に3本ずつされていたようです。名鉄揖斐線が廃止になった時も感じましたが、片方向1時間に3本もの比較的高頻度で列車が走る路線が廃止になるのは、珍しい気がします。2029年3月末の運行で廃止になる予定の広見線末端区間も片方向1時間に2本と廃止になる路線としては高頻度で運転されており、中部圏の特異性なのでしょうか・・・? 




小牧駅から下っていくように写真をご覧いただきましょう。写真はすべて2004~2006年の撮影です。特別な事情がない限り撮影年月は書きませんので、あらかじめご了承ください。
といっても、全部の駅で降車していたわけではないので、一部の紹介です。名鉄小牧駅にあった桃花台線の案内板。
JRだと二階建て車両を示すようなロゴマークが特徴的でした。

桃花台線小牧駅の入口。
入り口自体は名鉄との共用で、この後ろが現在のバスターミナル、奥に見える階段を降りると名鉄小牧駅の改札でした。
桃花台線の廃線後は、”桃花台線”の文字が消され、つい数年前までは、名鉄に乗車する際、薄暗い通路(写真の中央)を通って改札へ向かっていました(現在は桃花台線の駅は撤去済)。

桃花台線小牧駅の改札。
バー付きの改札や改札上部の矢印が懐かしさを感じますね。

小牧駅に入線する100系。
小牧駅の折り返し用のループ線を走る風景は残念ながら撮影していませんでした。

100系の車内と運転台付近。
全席クロスシートで、前面・側面の窓が大きく開放的な造りでした。
多くの区間で、高架橋上の高いところを走るので、眺望が非常に素晴らしかった記憶があります。

小牧原駅に入線する桃花台東行き。
写真の左側が、名鉄小牧線です。

上末駅からの光景。
上末駅付近では、非常にのどかな光景が見られました。
”新交通”の近未来感とのどかな光景のアンバランスな感じに面白さを感じましたが、だからこそ短い運行時間で廃止になったともいえ、複雑に思った記憶があります。

上末駅の駐輪場にあったトイレ。
桃花台線の廃線後も駐輪場は引き続き使われているので、このトイレも数年前までは現役でした(現在は撤去済)。
同じ形態のものが小牧原駅では、まだ使用されています。

桃花台センター駅近くの跨線橋に描かれていた100系。
現在でも残っているのでしょうか・・・?

つづく。