~廃線から20年~ 桃花台線「ピーチライナー」の思い出<前編>のつづきです。




今回は、桃花台センター駅付近の様子からご覧ください。

桃花台線は、全線高架で高いところを走っているイメージがありましたが、桃花台センター駅付近は、掘割になっており、写真のように見下ろすように撮影することが可能でした。
この辺りは、軌道の上をショッピングセンターへの通路や道路が通っているという構造上、難工事になるからか、軌道の撤去工事は行われておらず、現在でも現役当時の様子を偲ぶことができます。

桃花台センター駅の改札口。
トランパス(SFパノラマカード、ユリカなど)対応のため、1台だけ新型の改札機に更新されていました。

桃花台センター駅の自動精算機。
東芝製の改札機や窓口の処理機はよく見かけますが、精算機は珍しいのではないでしょうか?
2004年に新紙幣の千円札(野口英世の千円札)の使用が始まりましたが、券売機・精算機どちらも廃線時まで対応されていませんでした。

桃花台センター駅と終点の桃花台東駅の間に、桃花台新交通の本社ビルと車両基地が置かれていました。本社への案内看板。
本社ビルの写真は残念ながら撮影していませんでした。

車両基地全景。
100系が2編成と保線用の車両が留置されていました。

車両基地内にあった洗車機。

保線用車両。
廃線後、この車両の動向はほとんど聞かないまま、気づけばいなくなってしまっていましたが、解体されてしまったのでしょうね。

留置されていた100系。

100系を後ろから。
通常の営業時は、小牧駅と桃花台東駅のループ線を使用していたので、常に流線形の先頭車が前に来るようになっていましたが、車両基地から桃花台東駅への移動時には切妻の最後尾にあった簡易運転台が使用されていました。




車両基地から少し進むと桃花台東駅でした。駅舎と折り返し用のループ線。
以前、廃線跡として紹介したときにも述べましたが、ループ線の下に軌道が伸ばせるような構造になっており、高蔵寺への延伸に備えた構造になっていました。

ループ線を通って桃花台東駅に入線する100系。
こうやって見ると、延伸に備えた構造であったことがよくわかります。

余談ですが、ループ線を乗車してみたかったという方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
通常は、小牧・桃花台東ともに到着後は降車しなければならなかったので、もちろん乗車はできませんでした。
イベント列車や団体専用列車では乗車できたのでしょうか・・・?
酩酊して乗車し、車内で寝込んでしまい、終点で運転士に声を掛けられても起きられず、やむを得なく・・・なんてこともあったかもしれません。
ループ線を乗車したことがあったという方、いらっしゃいましたら、体験をお聞かせいただければと思います。

桃花台東駅のホーム。
全駅がフルスクリーン型のホームドアが設置されていました。
20年が経ち、ホームドアの設置されている駅はかなり増えましたが、全駅にフルスクリーン型のホームドアが設置されている鉄道は非常に少なく、非常に先進的であったことを改めて感じさせられます。

駅舎を現在も残るバスターミナル側から見たところ。
ちょうど列車が停車していました。
桃花台線はすべて島式ホームで、100系は右側にしか扉がなかったので、外側から見ると、扉がないという、珍しい光景が見られました。




運行最終日の前日の2006年9月29日に乗車しに行っていたので、写真をほんの少しだけ紹介します。車内。
運行最終日の前日なので、もっと混雑していそうですが、通常より少し人が多いぐらいかなといった感じでした。

「16年間ありがとうございました」と車内に掲出されていました。
運行最終日の夕方から最終列車までは、「16年間ありがとう」のヘッドマークを付けた車両が走ったそうなのですが、残念ながら撮影していません。

最後に桃花台線の保存車両について触れたいと思います。
運行終了後、多くの車両は解体されてしまいましたが、一部の車両が保存されています。三重県桑名市の株式会社ナガラ三重工場に保存される114編成の先頭車114号と最後部の144号(2020年、近隣の公園より撮影)。
訪れた時はかなり傷んでいましたが、2023年に再塗装され、美しい姿が甦っているそうです。
ありがたいことに、事前に連絡すれば、見学させていただけるようです。株式会社ナガラのHPから、お知らせ→2023年7月→”ピーチライナー再塗装完了のお知らせ”の”予約はこちら”から申し込み可能です。

豊田市内で保存される111編成111号(2020年撮影)。

写真を探していたら、かなり長い間見に行っていないことに気づきました。
これからは、廃線跡の撤去状況の確認(こちらも最近あまりできていませんが)に加え、保存車両を見に行く機会も作りたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おわり。